三洋貿易の今9月期第3四半期は増収大幅益、営業利益は32.2%増で着地

■通期は2桁増収増益を予想

 三洋貿易<3176>(東1)は4日に17年9月期第3四半期連結業績を発表した。

 売上高は前年同期比12.1%増の505億15百万円、営業利益は同32.2%増の40億18百万円、経常利益は同35.9%増の43億2百万円、四半期純利益は同38.8%増の27億46百万円だった。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、ゴム関連商品は、主力の自動車や家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材が特に好調であった。化学品関連商品は香料や染料、医薬関連商品の販売が堅調に推移した。また子会社ソートの業績も寄与し、売上高は201億53百万円(同11.7%増)、営業利益は13億44百万円(同47.4%増)となった。
 
 機械資材では、産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用部品が伸長し、売上・利益とも前年実績を大きく上回った。機械・環境関連商品は、バイオマス関連設備の納入が実現し、増収増益となった。科学機器関連商品は、表面物性測定装置や摩擦摩耗試験機等の分析・試験機器が好調だった。売上高は162億67百万円(同12.0%増)、営業利益は20億89百万円(同22.6%増)となった。
  
 海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaはモーター等の自動車用部品の販売が業績を牽引し、三洋物産貿易(上海)有限公司は、接着剤や自動車内装用部品の販売が伸長し、業績は順調に推移した。売上高は108億1百万円(同31.4%増)、営業利益は6億4百万円(同2.2倍)となった。

 17年9月期の通期見通しは、前回予想(4月25日)を据え置き、売上高は670億円(前期比11.8%増)、営業利益は48億円(同18.4%増)、経常利益は49億50百万円(同15.8%増)、純利益は32億円(同16.0%増)としている。

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