【新規上場(IPO)銘柄】日宣の今2月期第1四半期業績は順調、営業2ケタ増益は達成できる見通し

株式市場 IPO 鐘

 日宣<6543>(JQS)は、2月16日に東京証券取引所ジャスダックに上場。同社グループは、全国のケーブルテレビ局向けプロモーション施策や加入者向けテレビ番組情報誌「チャンネルガイド」の発刊を中心とした放送・ 通信業界及び大手住宅メーカー向け集客施策等を中心とした住まい・暮らし業界における専門性あるマーケティングメソッドやソリューションの開発を行っている。

 今2018年2月期は、放送・通信業界における顧客企業及び住まい・暮らし業界の大手住宅メーカーからは継続的な受注を見込むほか、近年の顧客ニーズに対応したデジタルマーケティング施策について、引き続き映像・インターネット領域のサービス開発を進め、売上の拡大に努めている。また、営業及び制作部門の組織再編や人材採用を行い、さらなる戦略マーケットや新規顧客の獲得のため体制の強化を進めている。昨年8月に本社を移転し、2か所に分かれていた東京の拠点を1か所に集約。本年3月に旧本社建物及び土地を売却し、上場により調達した資金と合わせ、新本社ビル竣工のための長期借入金を一部前倒しで返済し、資産効率の向上と財務体質の強化を図っている。

 今18年2月期第1四半期業績実績は、売上高12億1200万円、営業利益1億0200万円、経常利益9800万円、純利益4億7300万円に着地。主力の戦略マーケットである放送・通信業界と住まい・暮らし業界が引き続き堅調で、医療・健康業界やその他業界は前期からの主要顧客を中心に好調を維持。第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は52.6%と順調に推移している。

 今18年2月期業績予想は、売上高50億2500万円(前期比7.1%増)、営業利益4億2700万円(同13.8%増)、経常利益4億2800万円(同2.6%増)、純利益6億6300万円(同2.6倍)を見込む。旧本社建物及び土地を売却したため、固定資産売却益5億8829万5000円を特別利益に計上している。年間配当予想は、期末一括42円(同4円増)を予定している。

 株価は、2月16日につけた上場来の高値3030円から4月17日に上場来の安値2248円と調整。その後、モミ合いが続いている。7月21日に流動性向上を目的に31,400株(分売値段2,338円)で顧客一人につき1,000株の立会外分売を実施済み。2400円どころを下値として固めた感がある。今2月期第1四半期業績は順調に推移しており、通期業績予想は達成できる見通し。短期的には日柄調整が続くことも予想されるが、下値に押す場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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