【業績でみる株価】リョーサンは高値更新の展開、18年3月期1Q大幅増収増益で通期予想は増額の可能性

 独立系の大手半導体商社であるリョーサン<8140>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。需要が高水準であり、通期予想に増額の可能性があるだろう。株価は高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは大幅増収増益、通期予想は増額の可能性

 7月28日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比22.0%増の589億15百万円、営業利益が2.4倍の15億07百万円、経常利益が70.4%増の15億96百万円、純利益が54.7%増の10億88百万円だった。

 車載向けやFA機器向けが好調に推移して、半導体事業は20.7%増収・2.0倍営業増益、電子部品事業は19.6%増収・2.0倍営業増益、そして電子機器事業は41.0%増収・89.2%営業増益といずれも大幅伸長した。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比5.5%増の2300億円、営業利益が20.2%増の56億円、経常利益が15.9%増の56億円、そして純利益が18.8%増の40億円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.6%、営業利益26.9%、経常利益28.5%、純利益27.2%と順調である。需要が高水準であり、通期予想に増額の可能性があるだろう。

■株価は高値更新の展開、好業績を評価して上値試す

 なお5月12日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限450万株、取得価額総額の上限200億円、取得期間17年5月15日~18年5月14日)については、7月31日時点の累計で取得株式総数160万2100株となった。

 株価は高値更新の展開となり、8月4日には4600円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、4000円台での中段保ち合いから上放れる動きだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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