【業績でみる株価】イー・ガーディアンは自律調整一巡して上値試す、17年9月期3Q累計大幅増収増益で通期予想を増額修正

 SNS投稿監視サービスやゲームユーザーサポートサービスなどを展開する総合ネットセキュリティ企業であるイー・ガーディアン<6050>(東1)は、17年9月期第3四半期累計が大幅増収増益となり、通期予想を増額修正した。株価は7月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年9月期3Q累計が大幅増収増益で通期予想を増額修正

 17年9月期第3四半期累計(10月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比32.7%増の37億10百万円、営業利益が41.3%増の6億08百万円、経常利益が44.8%増の6億35百万円、純利益が58.3%増の4億25百万円だった。

 ソーシャルサポートが20.0%増収、ゲームサポートが24.4%増収、アド・プロセスが32.6%増収、その他が3.0倍増収といずれも好調に推移した。ソーシャルサポートでは「LINE カスタマーコネクト」の販売・運用代理パートナーとして法人向けCSサービスの提供を開始した。ゲームサポートではコンシューマー向けゲームを制作している大手企業からの新規案件獲得や競合からのスイッチングに注力した。その他ではアイティエスを連結子会社化(17年1月1日付)したことも寄与した。

 通期の連結業績予想については8月1日に増額修正した。売上高は4億38百万円増額して16年9月期比29.2%増の49億27百万円、営業利益は87百万円増額して33.4%増の7億50百万円、経常利益は86百万円増額して40.3%増の7億78百万円、純利益は56百万円増額して48.0%増の5億19百万円とした。

 修正後の通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.3%、営業利益81.1%、経常利益81.6%、純利益81.9%である。通期ベースで好業績が期待され、18年9月期も収益拡大が期待される。

■株価は自律調整一巡、好業績評価して上値試す

 株価は7月の上場来高値2582円から利益確定売りで一旦反落したが、週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近し、自律調整一巡のタイミングだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る