【業績でみる株価】アルトナーは18年1月期2桁増益・増配予想、1Q進捗率高水準で通期増額の可能性

 アルトナー<2163>(JQ)は、輸送用機器や電気機器を中心に、設計開発・ソフトウェア開発の技術者派遣事業を展開している。18年1月期2桁増益・増配予想である。第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は日柄調整が完了し、好業績を評価して6月の上場来高値を試す展開が期待される。

■18年1月期2桁増益・増配予想、1Q進捗率高水準で通期増額の可能性

 輸送用機器や電気機器などの分野を中心に、機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発の技術者派遣事業(常用型、登録型)および請負・受託事業を展開している。

 18年1月期非連結業績予想は、売上高が17年1月期比8.1%増の55億68百万円、営業利益が12.8%増の6億23百万円、経常利益が11.0%増の6億26百万円、純利益が18.6%増の4億31百万円としている。

 配当予想は年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。17年2月1日付株式2分割を考慮して17年1月期の年間45円を22円50銭に換算すると、実施的に3円50銭増配となる。

 第1四半期(2月~4月)の非連結業績は売上高が前年同期比8.3%増収、営業利益が10.1%増益、経常利益が9.4%増益、純利益が17.2%増益だった。技術者派遣事業のうち登録型は減収だが、主力の常用型が8.2%増収と牽引し、請負・受託事業も大幅伸長した。

 主要顧客の輸送用機器分野における設計開発、情報通信分野におけるソフト開発など技術者派遣需要が好調に推移した。業種別には精密機器が11.6%減収だが、主力の輸送用機器が19.1%増収、電気機器が6.6%増収、情報通信が9.8%増収と好調だった。

 技術者稼働人員数の増加、稼働率の高水準推移、技術者単価の上昇で増収・2桁営業増益だった。期末技術者数は55人増加の685人、平均稼働率は0.5ポイント低下したが97.7%、技術者単価は2.4%上昇した。売上総利益率は39.3%で1.8ポイント上昇した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.8%、営業利益31.3%、経常利益31.4%、純利益31.7%と高水準である。需要が好調に推移して通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は日柄調整完了して6月の上場来高値試す

 株価は6月の上場来高値1679円から反落したが、直近安値圏1300円近辺から切り返しの動きを強めている。8月31日の終値は1538円、今期予想PERは19倍近辺、時価総額は約82億円である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。サポートラインを確認した形だ。日柄調整が完了し、好業績を評価して6月の上場来高値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る