【配当特集】アールシーコアはBESS事業全体で全国44拠点へ、配当利回り妙味から下値買い

配当特集

【利益還元に積極的な「魅力ある企業」(配当)】

 アールシーコア<7837>(JQS)は、自然派個性住宅「BESS」という住宅ブランドを主力に据えて事業を展開している。BESS事業では、”「住む」より「楽しむ」”のブランドスローガンのもと、暮らしを楽しむ道具としての、自然材を用いた個性的なデザインの住宅(ワンダーデバイス、カントリーログハウス、あきつログハウス、ジャパネスクハウス、BESSドーム、G-LOG)を提案している。フェザント事業では、自然豊かな山中湖畔、ログハウス、ドームハウスなどBESSの個性あふれる建物で、世界標準のタイムシェア別荘を提供している。

 今2018年3月期からスタートした新たな中期経営計画「業界最狂、ハピネス拡散、中期3ヵ年計画」では、最終年度20年3月期売上高200億円、営業利益率8%、ROE18%の目標を掲げている。目標達成に向けて、BESSファンが集う「触媒力」拡大、新時代の暮らし方「梺(ふもと)ぐらし」の創出、BESSブランドを旗印に「販社制度」の強化、「生産革新」の実行の重点戦略を実施している。

 今18年3月期第1四半期業績実績は、売上高28億6000万円(前年同期比1.8%減)、営業損益6500万円の赤字(同5400万円の黒字)、経常損益5900万円の赤字(同4800万円の黒字)、最終損益4000万円の赤字(同2800万円の黒字)に着地。直販部門での建設工期及び販社部門での部材納期がともに長期化傾向にあること等により若干の減収。営業促進策実施による売上粗利率の低下及び展示場来場数増加のための広告宣伝及び販促費や人員増に伴う人件費増等が膨らみ営業赤字となった。 

 今18年3月期業績予想は、売上高142億円(前期比10.1%増)、営業利益7億5000万円(同12.6%増)、経常利益7億1000万円(同4.6%増)、 純利益4億6000万円(同20.2%増)を見込む。年間配当は48円(第2四半期末24円、期末24円)の1円増配を予定している。また、毎年の基準日(9月30 日又は3月31日)の株主名簿に記載された株主に対して株主優待を実施している。

 株価は、1月4日の年初来安値1020円に並ぶ4月12日安値1030円から7月21日に年初来高値1199円と上昇。その後、1140円どころを下値にモミ合っている。BESS事業では、8月26日に秋田県秋田市に新規拠点として「BESS千秋(せんしゅう) 」がオープン。来年4月には、東京都昭島市での新たな直営拠点、「BESS 多摩」のオープンを予定。「BESS 多摩」は、既存の総合展示場 「BESS スクエア」(東京・代官山)、「BESS 藤沢」(神奈川・藤沢市)に加えて、3つ目の同社直営拠点となり、BESS事業全体で全国44拠点となることから、業容拡大が続く見通し。 今期予想PER11倍台と割安感があり、配当利回り4.1%と利回り妙味も増す。9月中間期末の配当取り狙いで下値買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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