【編集長の視点】セガサミーHDは続落も今期1Q高進捗率業績見直しに新作ゲーム発売の先取りがオンして押し目買い余地

編集長の視点

 セガサミーホールディングス<6460>(東1)は、前日4日に32円安の1541円と続落して引けた。北朝鮮が6回目の核実験を強行したことで地政学リスクが警戒され、日経平均株価が一時、フシ目の1万9500円台を割って急落したことが響き同社株にも目先の利益を確定する売り物が増勢となった。ただ25日移動平均線を下値抵抗線として意識する動きもみせており、今年8月3日に発表した今2018年3月期第1四半期(2017年4月~6月期)決算が、大幅増収増益で着地して3月通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを見直して押し目買いも続いた。今年8月末に新作ゲームの発売時期の発表や、新作ゲームの発表会開催などが相次いだことも、ディフェンシブ関連のゲーム株人気を高めている。

■パチンコ機の新作タイトルが好調に推移し今期1Q経常利益は通期予想業績を2億円超オーバー

 同社の今3月期1Q業績は、売り上げ1072億7700万円(前年同期比51.9%増)、営業利益166億1800万円(同5.43倍)、経常利益162億5000万円(同5.44倍)、純利益115億3600万円(同2.80倍)と大幅続伸し、3月通期業績対比の利益進捗率は、営業利益が83%と目安の25%を大きく超え、経常利益はすでに2億5000万円、純利益も同様に5億3600万円上回った。エンタテインメントコンテンツ事業では、大型タイトルの投入に伴う開発費の増加で、営業利益が前年同期比24.8%減となったが、配信開始5周年のデジタルゲームの『ファンタシースターオンライン』が堅調に推移し、パッケージゲーム分野では、全世界で累計出荷数150万本突破のアトラスの新作タイトル『ペルソナ5』の海外展開が好調の一方、遊技機事業では、主力タイトル『北斗の拳』シリーズの新作『ぱちんこCR北斗の拳7 転生』の販売が好調に推移し営業利益が151億400万円(前年同期は3億4300万円)と大きく伸びたことなどが要因となった。

 3月通期業績は、パチンコ遊技機を中心に上期に主力タイトルが集中し、下期には各種規制の変更が予定されることから市場環境を慎重に見極める必要があるとして期初予想を据え置いた。売り上げ3800億円(前期比3.6%増)、営業利益200億円(同32.3%減)、経常利益160億円(同43.9%増)、純利益110億円(同60.2%減)の増収減益転換を見込んでいるものだが、今後の新作ゲームの動向によって、績上ぶれ期待も高まることになる。

 その新作ゲームでは、8月24日にアクションゲームの最新作3Dアクションゲーム『ソニックフォース』を今年11月9日に発売すると発表し、8月28日開催の新作発表会では、『龍が如く』シリーズの新タイトル『龍が如く 極2』を今年12月7日、『龍が如く ONLINE』を2018年にサービスを開始し『龍が如く』と『北斗の拳』のコラボタイトル『北斗が如く』を2018年に発売することを明らかにした。

■信用好需給もサポートしレンジ相場の上限抜けからまず年初来高値にキャッチアップ

 株価は、前期業績の上方修正を起点にIR法(総合型リゾート施設整備推進法)成立に伴うカジノ関連人気が加わって、今年1月の年初来高値1848円まで300円高し、今期業績の減益転換予想を嫌って同安値1370円まで突っ込み、その後は下げ過ぎとして1500円台までリバウンド、25日移動平均線を挟み上下100円幅のレンジ相場が続いた。足元では、今期1Qの好決算もパチンコ機規制の強化を嫌って1300円台まで下値を探り、相次ぐ新作タイトルの発表でレンジ相場の上限抜けに動いてきた。信用取組も2倍台と売り買いが拮抗する好需給となっており、レンジ相場抜けからまず年初来高値奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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