【狙い場・買い場】ノバレーゼ6日続伸、今期2ケタ増益、PER8倍台、4ケタ回復も期待

狙い場・買い場

ノバレーゼ<2128>(東1)は、25日線を抜いたことで3円高の867円と6営業日続伸となっている。今期は前々期比並みの水準へ業績回復を予想し、割安感があり水準訂正が続くと期待されそうだ。

同社は、貸切型の婚礼施設であるゲストハウスにおける挙式・披露宴の企画・運営(婚礼プロデュース部門)やウエディングドレスの販売・レンタル(婚礼衣裳部門)、婚礼時や平日のレストラン運営(レストラン部門)を行っています。婚礼に関わるさまざまなシーンにおいて、感度の高い顧客に満足いただけるよう、高い付加価値を持つウエディングサービスを提供している。

前2014年12月期業績実績は、売上高が152億7600万円(前の期比9.9%増)、営業利益が14億5700万円(同11.6%減)、経常利益が14億4800万円(同11.6%減)、純利益が5億6600万円(同19.9%減)に着地。

売上高は、3バンケット(宴会場)を擁した、「ザ ロイヤル ダイナスティ」が大規模改装に伴い9か月間閉鎖したにもかかわらず、前の期に開業の「旧桜宮公会堂」、「辻家庭園」が通期で寄与したことやレストラン特化型施設の開業により増収となったが、婚礼施行組数が計画を下回ったことほか、レストラン「ジャン-ジョルジュ東京」(東京六本木)、「MITAKI」(韓国釜山)、「Serafinaサムスン店」(韓国ソウル)の出店に伴う先行費用が先行。また、低採算店舗について閉鎖(レストランIRIE)や減損損失を認識し特別損失を計上したことや繰延税金資産の回収可能性、法人税等負担額が増加したため減益となった。

今2015年12月期業績予想は、売上高が167億円(前期比9.3%増)、営業利益が16億3000万円(同11.8%増)、経常利益が16億2000万円(同11.9%増)、純利益が10億5000万円(同85.5%増)と前々期並みの水準へ回復を見込んでいる。年間配当は30円(同4円増)を予定。

昨年10月にリニューアルオープンした「ザ ロイヤル ダイナスティ」が通年稼働することや、今年3月に「アマンダンセイル」(千葉)、9月に「郡山モノリス」(福島)、「松山モノリス」(愛媛)がそれぞれオープンすることから、増収増益を計画している。

株価は、昨年4月4日につけた昨年来の高値1056円から同5月20日安値808円まで調整。本年1月27日安値811円と売り直されて二番底形成から上昇している。

婚約・結婚指輪のオリジナルブランド「ノバレーゼ プリマ」を立ち上げ、ブライダルリングに特化した宝飾事業へ本格的に参入することが注目される。高品質のダイヤモンドを使用した婚約指輪の販売を始めるほか、結婚指輪の種類も増やしている。同社ドレスショプの顧客の約8割が結婚指輪を未購入で、5割の方が婚約指輪も購入していないことから、積極的に案内し、ドレスとのトータルコーディネートを提案していくことが安定的に業績に寄与する見通し。

今期予想PER8倍台と割安感があるほか、配当利回り3.4%と利回り妙味も増し見直し余地が拡がっており、4ケタ大台回復が期待されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る