【注目銘柄】ロック・フィールドは日柄調整完了して上値試す、18年4月期増収増益予想で8月既存店売上も好調

注目銘柄

 ロック・フィールド<2910>(東1)に注目したい。高級総菜店「RF1」などをチェーン展開する中食大手である。18年4月期増収増益予想である。8月の既存店売上も103.7%と好調であり、通期予想に増額の可能性がありそうだ。株価は6月高値から一旦反落したが、日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年4月期増収増益予想、8月既存店売上も103.7%と好調

 9月1日発表した18年4月期第1四半期(5~7月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%増の127億03百万円、営業利益が20.2%増の7億66百万円、経常利益が19.2%増の7億91百万円、純利益が10.5%増の5億18百万円だった。

 計画を上回る増収増益だった。既存店売上が堅調に推移(5月103.4%、6月103.7%、7月101.7%)し、新規出店、原材料費率改善などによる売上総利益率改善、販管費の抑制なども期押した。店舗展開は新規出店2店舗、退店4店舗で、期末店舗数は2店舗減少の318店舗(うちRF1は3店舗減少の157店舗、グリーン・グルメは3店舗増加の57店舗)となった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年4月期比3.0%増の522億46百万円、営業利益が8.4%増の32億74百万円、経常利益が7.8%増の33億04百万円、純利益が7.8%増の22億47百万円としている。新規出店は3店舗、退店は4店舗で、期末店舗数は1店舗減少して319店舗の計画である。

 月次売上高は8月も全店102.9%、既存店103.7%と好調に推移している。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益23.4%、経常利益23.9%、純利益23.1%である。第1四半期が計画超だったこと、期初時点で下期偏重の計画であること、さらに既存店売上の好調を勘案すれば、通期予想に増額の可能性があるだろう。

■株価は日柄調整完了、好業績評価して上値試す

 株価は01年来となる6月高値の2082円から一旦反落したが、7月の直近安値1814円から切り返している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって13週移動平均線を回復している。日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る