【業績でみる株価】サムティは13年4月来の高値圏、17年11月期2桁増収増益・増配予想

 サムティ<3244>(東1)は、関西を地盤とする総合不動産デベロッパーである。17年11月期は物件販売が好調に推移して2桁増収増益予想、そして増配予想である。株価は13年4月来の高値圏である。上値を試す展開が期待される。

■17年11月期2桁増収増益・増配予想

 関西を地盤とする総合不動産デベロッパーである。ファンド、REIT、投資家向けの新築・再生マンション販売を主力としている。事業用地の仕入、マンションの企画・開発、賃貸募集、物件管理、販売、および保有をグループ内で完結できる総合不動産会社として成長している。なおサムティ・レジデンシャル投資法人の投資口をJ-REIT市場に上場している。

 17年11月期の連結業績予想(7月10日に増額修正)は、売上高が16年11月期比18.3%増の620億円、営業利益が20.0%増の103億円、経常利益が17.8%増の80億円、純利益が14.5%増の53億円としている。不動産事業セグメントにおける物件売却が好調に推移し、売却価格の上振れも寄与する。配当予想(7月10日に増額修正)は9円増配の年間42円(期末一括)としている。

 第2四半期累計(12~5月)は売上高が前年同期比76.9%増収、営業利益が2.0倍増益、経常利益が2.6倍増益、純利益が2.5倍増益だった。不動産事業セグメントにおける物件売却が好調に推移した。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が60.8%、営業利益が67.3%、経常利益が76.4%、純利益が81.3%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は13年4月来の高値圏

 株価は9月14日に1676円まで上伸した。7月28日の1671円を突破して13年4月1695円来の高値圏である。9月14日の終値は1641円、今期予想連結PERは7~8倍近辺、時価総額は約439億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、高値圏モミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る