パイプドHDのペーパレススタジオジャパンは国内初のBIM/CIMコラボレーション専用クラウドサービスをサービス開発し、9月14日より提供開始

■建設設計データをリアルタイムに共有

 パイプドHD<3919>(東1)のグループ企業であるペーパレススタジオジャパンは、建設設計データをリアルタイムに共有できる国内初のBIM/CIMコラボレーション専用クラウドサービス「ArchiSymphonyVBP(アーキシンフォニー ブイビーピー)」をサービス開発し、9月14日より提供を開始している。

 アメリカやイギリスをはじめとする主要先進国において、BIM/CIMに代表される建設業改革は、義務化され国家レベルで進んでいる。日本でも国土交通省がBIM/CIMに関するガイドラインを策定し、急速に普及しつつあるものの、主要先進国のようにBIM/CIMに適した建設ワークフローへの業界全体の業務変革には至っていない。こうした要因には、1)導入コストが高い、2)システム運用が極めて困難、3)運用できるノウハウがない、4)関係各社の情報セキュリティポリシーが異なり三次元建設設計データ等の情報を関係者間で共有することに極めて抵抗があること等が考えられる。建築ライフサイクル全体におよぶ全ての情報を関係者間で共有するという、BIM/CIMの最大のメリットを活かしきれていないのが日本の現状といえる。

 ところが、今回、ペーパレススタジオジャパンの「ArchiSymphonyVBP」が開発されたことにより、やっと日本においても、建築ライフサイクル全体におよぶ全ての情報を関係者間で共有することが可能になってきた。

 BIM/CIMコラボレーション専用クラウドサービス「ArchiSymphonyVBP」は、GPU仮想化技術をリードするエヌビディア合同会社とVDI技術をリードするヴイエムウェア株式会社の技術協力のもと、クラウドデータセンターを運営する株式会社アイネットと連携することにより、国内初の試みとして、建設プロジェクトに関わる各社の情報セキュリティポリシーを包括管理し、仮想環境における三次元建設設計データのリアルタイム共有と永続的管理を実現することで、建設業改革の情報プラットフォームのデファクトスタンダードとなることを目指す。

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