【株式評論家の視点】ハウスドゥはストック事業の成長に更なる投資を継続、今期業績は達成出来る見通し

株式評論家の視点

 ハウスドゥ<3457>(東1)は、不動産事業を通じて世の中を安心、便利にすることを目標に、国内1,000店舗のFCチェーンネットワークの構築による不動産情報の公開と、不動産サービスメーカーとして時代に即した不動産ソリューションサービスを提供することで、顧客から必要とされる企業を目指している。

 日本全国の加盟店で収集した最新の不動産情報や顧客のニーズに耳を傾けることでサービスを企画立案・商品化する。そして、ビッグデータを活用したマーケティングと、テレビCMなどのプロモーションを活用し、さらにIT・WEBを融合させた不動産テック企業となるために、不動産情報のオープン化の推進と安心・便利なサービスを提供する「不動産コンビニ」構想の実現を進めている。2018年6月期は、フランチャイズ事業で早期に累計加盟店舗数で500店舗超達成を目指しているほか、市場に絶大なニーズがあるハウス・リースバック事業の拡大に最も注力している。累計保有件数を863件(前期比68.2%増)と急拡大する計画。

 今2018年6月期第2四半期業績予想は、売上高85億8300万円(前期比横ばい)、営業利益7億0700万円(同10.5%増)、経常利益5億7700万円(同4.4%増)、純利益3億7700万円(同5.5%増)を見込む。

 今18年6月期業績予想は、売上高171億4600万円(前期比1.8%増)、営業利益16億0300万円(同28.4%増)、経常利益14億円(同27.0%増)、純利益9億2000万円(同24.7%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、期末一括27円(同7円増)の連続増配を予定している。

 株価は、1月4日の年初来安値1285.5円から3月10日に年初来の高値1900円と上昇。その後、モミ合い下放れし、9月6日安値1410円まで調整を挟んで同28日高値1639円と買われている。19年6月期を最終年度とした中期経営計画では経常利益17億円(17年6月期実績11億円)を目指しているが、2年目の前17年6月期は計画を達成。ストック事業であるフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、不動産金融事業の成長に更なる投資を継続しており、今18年6月期も計画を達成出来る見通し。75日移動平均線に接近し、上げ一服となりそうだが、日柄調整が進めば、買い直されると期待される。ここから下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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