アーバネットコーポレーションは18年6月期減益予想の織り込み完了して戻り歩調

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 アーバネットコーポレーション<3242>(JQ)は東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。投資用ワンルームマンションに対する需要は高水準である。株価は18年6月期減益・減配予想の織り込みが完了して戻り歩調だ。なお11月13日に第1四半期決算発表を予定している。

■東京23区中心に投資用マンション開発・販売

 東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。アウトソーシングを積極活用し、少数精鋭の組織体制で固定費の極小化を図っている。

 当社は投資用ワンルームマンション開発・1棟販売や分譲マンション開発などBtoB卸売、子会社アーバネットリビングは当社開発物件の戸別販売、他社物件の買取再販、マンション管理・賃貸などBtoC小売を基本事業としている。

 自社開発物件ブランドは、ワンルームマンションの「アジールコート」、コンパクトマンションの「アジールコフレ」、ファミリーマンションの「グランアジール」、戸建住宅の「アジールヴィラ」である。なお9月22日に収益物件として川崎市多摩区の賃貸マンション1棟(ワンルーム62戸)の購入を発表している。

 収益は物件売上計上によって変動しやすい特性がある。配当性向の基本方針は当期純利益から法人税等調整額の影響を排除した数値の35%を配当するとしている。

■18年6月期減収減益・減配予想

 今期(18年6月期)の連結業績予想(8月9日公表)は、売上高が前期(17年6月期)比10.1%減の160億円、営業利益が38.0%減の15億円、経常利益が42.1%減の12億50百万円、純利益が42.0%減の8億50百万円としている。

 売上計上の計画は、自社開発投資用ワンルームマンションが51戸減少の11棟・536戸、新規分野のアパート・テラスハウスが13戸増加の4棟・25戸、および買い取り再販が2戸としている。売上総利益率は1棟一括販売が無いため3.0ポイント低下の18.4%見込みとしている。

 今期(18年6月期)は売上計上戸数が減少するが、超低金利継続や相続税対策などを背景として、投資用ワンルームマンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、来期(19年6月期)は収益の再拡大が期待される。

 配当予想は、第2四半期末に会社設立20周年記念配当1円を実施するが、前期との比較では8円減配の年間13円(第2四半期末7円、期末6円)としている。予想配当性向は38.4%である。

■株価は戻り歩調

 株価は今期(18年6月期)減収減益予想を嫌気する形で8月14日の年初来安値313円まで急落した。ただし9月6日の直近安値314円から切り返し、9月28日には355円まで上伸した。18年6月期減益・減配予想の織り込みが完了して戻り歩調だ。

 10月3日の終値350円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は3.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS275円54銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約88億円である。

 週足チャートで見ると8月安値と9月安値の310円台でダブルボトムの形だ。反発展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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