【株式市場】北朝鮮情勢へのリスクヘッジ銘柄も強く日経平均は取引時間中のアベノミクス高値も更新

◆日経平均の終値は2万954円72銭(73円45銭高)、TOPIXは1700.13ポイント(3.32ポイント高)、出来高概算(東証1部)は15億3627万株

チャート11 12日後場の東京株式市場は、コマツ<6301>(東1)などが一段と強含み、日経平均は13時前に前場の高値を幾分上回る113円13銭高(2万994円40銭)まで上げた。ただ、日本時間の今夜、米国の卸売物価指数が判明し、G20(20ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)も始まるため、材料株の選別物色が強まり、日経平均は強もみ合いを続けた。8日続伸。TOPIXは2015年8月以来の1700ポイント台に乗った。東証2部指数、マザーズ指数、日経平均JASDAQ平均も高い。 

 日経平均のアベノミクス相場が始まってからの高値は、終値ベースでは2万868円03銭(15年6月24日)、取引時間中の高値は2万952円71銭。11日に終値ベースでこの高値を更新し、12日に取引時間中の高値も更新した。

 後場は、コマツ<6301>(東1)が米国の減税などへの期待から一段と強張り、アイフル<8515>(東1)は好業績への期待再燃とされて高い。豊和工業<6203>(東1)は投信運用会社ブラックロック・ジャパンの大量保有や北朝鮮情勢へのリスクヘッジ銘柄の見地からストップ高。ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東マ)は第2四半期の業績見通しの増額(黒字転換)が好感されてストップ高。

 東証1部の出来高概算は15億3627万株(前引けは7億9782万株)、売買代金は2兆5847億円(同1兆3125億円)。1部上場2030銘柄のうち、値上がり銘柄数は1130(同1255)銘柄、値下がり銘柄数は804(同666)銘柄。

 また、東証33業種別指数は19業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、その他金融、サービス、情報・通信、陸運、機械、証券・商品先物、精密機器、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る