【注目銘柄】ノダは97年来高値圏、17年11月期3Q累計大幅増益で通期予想は再増額の可能性

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 ノダ<7879>(東2)に注目したい。木質系住宅建材メーカーである。17年11月期第3四半期累計は合板事業の好調が牽引して大幅増益だった。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は97年来の高値圏だ。指標面では依然として割安感が強い。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期3Q累計大幅増益で通期予想は再増額の可能性

 17年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.1%増の487億98百万円、営業利益が33.3%増の33億81百万円、経常利益が40.4%増の35億90百万円、純利益が44.6%増の22億74百万円だった。

 住宅建材事業は売上高が1.2%減収で営業利益が5.8%減益だったが、合板事業は売上高が10.6%増収で営業利益が2.0倍増益だった。国産針葉樹合板の販売価格は、緩やかな値上げ傾向で安定した相場が継続した。輸入南洋材合板は、生産現地の原木伐採税の増税をきっかけに市況が先高感を強め、円安を背景に販売数量も増加した。

 17年11月期通期の連結業績予想(7月13日に増額修正)は、売上高が16年11月期比1.0%増の656億円、営業利益が12.1%増の40億円、経常利益が9.1%増の40億50百万円、純利益が7.7%増の24億80百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が74.4%、営業利益が84.5%、経常利益が88.6%、純利益が91.7%と高水準である。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

 なお配当予想(7月13日に増額修正)は年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。16年11月期の年間16円との比較で4円増配である。

■株価は97年来の高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は第3四半期累計の大幅増益を好感して10月10日に1286円まで急伸した。97年来の高値圏である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって中段保ち合いから上放れの形となった。指標面では依然として割安感が強い。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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