【注目銘柄】小津産業は基調転換して上値試す、18年5月期1Q大幅増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 小津産業<7487>(東1)に注目したい。江戸の紙問屋発祥で、不織布事業と家庭紙・日用雑貨事業を展開している。18年5月期第1四半期は大幅増益だった。通期は横ばい予想だが、第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は第1四半期業績を好感する形で直近安値圏モミ合いから上放れた。基調転換して上値を試す展開が期待される。

■18年5月期1Q大幅増益で通期予想は増額の可能性

 18年5月期第1四半期(6~8月)連結業績は、売上高が前年同期比0.7%増の104億39百万円だが、営業利益が36.0%増の2億92百万円、経常利益が58.6%増の3億16百万円、純利益が87.4%増の2億32百万円の大幅増益だった。

 不織布事業が11.0%増収・71.6%増益と全体を牽引した。エレクトロニクス分野のスマホ関連や自動車用電子部品関連、コスメティック分野の東アジア向けの販売などが好調に推移した。家庭紙・日用雑貨事業は4.5%減収・94.7%減益と低調だった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年5月期比0.4%増の404億円、営業利益が0.2%増の6億70百万円、経常利益が3.2%増の7億円、純利益が0.1%増の4億80百万円としている。

 横ばい予想だが、通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.8%、営業利益が43.6%、経常利益が45.1%、純利益が48.3%と高水準である。不織布事業が牽引して通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は基調転換して上値試す

 株価は直近安値圏2100円近辺でモミ合う展開だったが、第1四半期業績を好感して10月10日と11日に2200円まで上伸し、モミ合い上放れの形となった。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて、26週移動平均線も一気に突破した。基調転換して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る