【新規上場(IPO)銘柄】ウォンテッドリーはストップ高、今期大幅増益見通しに分割実施で上昇に弾みつく

株式市場 IPO 鐘

 ウォンテッドリー<3991>(東マ)は、本年9月14日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「シゴトでココロオドル人をふやす」をミッションとして、共感軸での出会いの創造(Visit)、つながりの構築(People)、つながりの活用(Chat)をワンストップで提供するビジネスSNS、Wantedlyを提供している。「Wantedly」は、堅調に成長を続け、8月末時点で登録企業ユーザ数は前事業年度から6,885社増加し24,867社、登録個人ユーザ数は前事業年度から406,172人増加し890,612人と着実に伸びている。

 10月13日大引け後に8月期本決算を発表。前2017年8月期業績実績は、売上高12億8900万円、営業利益6400万円、経常利益5900万円、純利益2500万円に着地。新規有料企業数や提案販売が好調に推移し、基本プラン、オプションのいずれも計画を上回り好調だった。

 今18年8月期は、個人ユーザの同社ビジネスSNSプラットフォームの利用加速を足掛かりに、企業ユーザへ の利用サポート、提案活動を強化していく方針。具体的には、営業体制を強化し企業ユーザのニーズに応えるべく機能強化等を進めている。また、既存のサービス利用により蓄積されたデータを活用し、「はたらく全ての人のインフラ」となるサービスへの機能強化、新規サービス開発を計画している。

 今18年8月期業績予想は、売上高16億2700万円(前期比26.2%増)、営業利益1億9400万円(同3.0倍)、経常利益1億9400万円(同3.3倍)、純利益1億3400万円(同5.4倍)となる見通し。

 株価は、上場2日目の9月15日に公開価格1000円の5倍超の5010円で初値をつけ、同20日高値6310円と上昇した後、10月10日安値3700円まで調整を挟んで同16日に4550円ストップ高と買われている。前8月期業績の上振れ着地と今8月期大幅増益見通しを好感したほか、11月30日を基準日として1株につき2株の割合で株式分割を実施することから、流動性が高まるとの期待感が高まり、リバウンド局面入りとなっている。目先の売りが一巡しており、上昇に弾みがつくか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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