【株式評論家の視点】上場3週間のKeePer技研は底打ち、車コーティング第一人者に高評価

株式評論家の視点

KeePer技研(6036・東証マザーズ・売買単位100株)は、「カーコーティングはどうせ効かないし、どれも一緒だ」という認識が一般的だったものが、同社のキーパーコーティング材(ドイツのSONAX社と共同開発)は、こうした常識を一変させたようです。

実際、クルマのツヤをよくし、加えて耐久性がクリスタルキーパーで約1年間、ダイヤモンドキーパーで約3年間を誇り、長い期間、ツヤを維持することができると好評です。このコーティングには、特殊な施工技術が必要で、全国10カ所のトレーニングセンターで約70人の技術インストラクターが年間約3万人の研修生に技術指導を行っています。

コーティング技術を取得した認定店を「キーパープロショップ」として登録されます。この認定店はガソリンスタンド(現在、約1万店)が中心だが、2014年6月末時点で日本全国に3952店が登録されています。年間、約400店が新規登録されており、この店舗数が増加すればするほど、同社の売上高は拡大することになります。

同社の主力であるキーパー製品「ダイヤモンドキーパーケミカル・レンジ2」の年間販売本数は2012年6月期18万5725本、2013年6月期27万8044本、2014年6月期38万2669本と拡大の一途にある。続く、2015年6月期には40万本を突破するものと見られます。

業績は絶好に推移しています。2015年6月期は売上高59億600万円(前期比12.9%増)、営業利益6億3300万円(同40.8%増)、経常利益6億100万円(同33.4%増)、当期純利益3億5000万円(同33.5%増)と増収増益を確保すると予想。とくに営業利益は4割を超す高い増益率が見込まれます。予想一株当り利益は125円73銭(前期106円27銭)にアップ、配当は年8円(前期7円81銭)を実施する意向です。

2月12日に東証マザーズに新規公開した時点で3325円まで買い進まれたが、17日には2503円まで利食い売りが先行して下げています。しかし、目先筋の売りも峠を越したようです。信用買残高は約11万株ありますが、これは上値を圧迫するようは規模ではなさそうです。

近い将来、高値3325円を抜き、一段高を目指す可能性があるとみられるだけに、押し目があれば積極的に狙ってみたいところです。(志木克己)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る