JFEシステムズの第2四半期は、JFEスチール製鉄所のシステムリフレッシュ推進の本格化、基盤サービスの増加により増収増益

■売上高、経常利益、経常利益率は、2017年度中期計画目標を上回る見込み

 企業の情報システム構築・運用を行うJFEシステムズ<4832>(東1)の第2四半期は、JFEスチール製鉄所のシステムリフレッシュ推進の本格化、基盤サービスの増加により、増収増益となった。ただ、最終利益については首都圏オフィス統合に伴う特別損失7億80百万円を計上する影響で、減益となった。

 今期18年3月期第2四半期連結業績は、売上高191億74百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益12億26百万円(同67.4%増)、経常利益12億33百万円(同67.9%増)、純利益3億16百万円(同33.9%減)となった。

 売上高の概要は、鉄鋼89億円(同8億円増)、一般顧客65億円(同2億円減)、基盤20億円(同5億円増)、子会社18億円(同1億円減)であった。

 第2四半期は、営業利益、経常利益の大幅増益となっていることから分かるように、好調に推移したといえる。

 今期は、中期経営計画の最終年度に当たる。17年度の中期計画目標は、売上高400億円以上、経常利益20億円以上、経常利益率5%以上を掲げているが、今通期業績予想は、売上高410億円、経常利益24億円、経常利益率5.9%となっていることから、中期経営計画目標を上回る。ただ、最終利益の目標は12億円以上としていたが、首都圏オフィス統合に伴う特別損失7億80百万円を計上することから、9億80百万円と目標を下回る。

 リーマンショックの影響で、一時は業績が低迷したが、今期の増収増益で7期連続の増収増益を見込む。

 また、新たな新中期経営計画(18年、19年、20年)が立てられるが、新たな3カ年も増収増益基調と思われる。要因の一つは、JFEスチール製鉄所のシステムリフレッシュ推進のピークが2019年頃と予測され、それ以後も高止まりが見込まれていることによる。
 更に、4拠点を集約し、本社を芝浦に移転することにより、経営の効率かもさらに推進するものと思われる。

 株価は、好業績を反映し、高値圏で推移している。

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