パシフィックネットはフロー型からストック型へ収益構造転換

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 パシフィックネット<3021>(東2)は、法人向けにIT機器の調達・導入、ネットワーク構築、運用・保守、データ消去、引取回収をワンストップで提供する「LCM(ライフサイクルマネジメント)サービス」を展開し、フロー型からストック型への収益構造転換を図っている。

■IT機器のLCMサービスを展開

 法人向けにPC・タブレット・モバイル等のIT機器の調達・導入、キッティング(事前設定)、ネットワーク構築、運用・保守、使用済みIT機器の引取・回収、データ消去・消去証明書発行、リユース・リサイクルを行う「LCM(ライフサイクルマネジメント)サービス」を展開している。

 使用済みIT機器の引取・回収、データ消去、再生、リユース販売中心の「フロー型」から、新品IT機器の長期レンタル型の調達・導入、キッティング、運用・保守を中心とした「ストック型」への収益構造転換を図っている。

 15年10月2B(トゥー ビー)を設立してBtoB専門総合通信サービス事業に進出した。17年6月M&Aアドバイザリ・仲介サービス事業を行う子会社エムエーピー(MAP)を設立した。

 17年9月には、ガイド用無線レシーバーを中心としたレンタル・販売・保守サービスを展開するケンネットの株式取得(子会社化)に関する基本合意締結(株式譲渡17年12月上旬予定)を発表した。

■18年5月期1Q黒字化

 今期(18年5月期)第1四半期(6~8月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.0%減の11億12百万円、営業利益が8百万円の黒字(前年同期は45百万円の赤字)、経常利益が7百万円の黒字(同41百万円の赤字)、純利益が2百万円の黒字(同30百万円の赤字)だった。減収だが、売上総利益率改善や販管費削減の効果で黒字化した。

 LCM事業は売上高が5.8%増の4億05百万円で、営業利益(連結調整前)が35.3%減の48百万円だった。積極的な営業展開で増収だったが、投資負担で減益だった。リユース事業は売上高が8.8%減の6億96百万円で、営業利益が49百万円の黒字(同15百万円の赤字)だった。使用済みパソコン入荷台数が減少して売上は低調だったが、店舗統廃合、業務効率化、企業からの使用済みモバイル機器回収強化などの効果で黒字化した。その他事業は売上高が11百万円で営業利益が3百万円だった。M&Aアドバイザリ事業で計2組の案件が成約した。

■株価は下値固め完了感

 株価は10月10日に動意づいて603円まで急伸する場面があったが、買いが続かず反落し、安値圏500円近辺でモミ合う展開だ。第1四半期黒字化に対しても反応薄だ。ただし下値固め完了感を強めている。

 10月30日の終値は514円、時価総額は約27億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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