日本エム・ディ・エムの第2四半期は年2回の償還価格の引き下げを跳ね返し、増収となる

■売上原価率は、円安の影響・償還価格の引下げにもかかわらず、製造原価の低減効果及び自社製品売上高比率の上昇で改善

 人工関節の日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の第2四半期は、2回の償還価格の引き下げにもかかわらず、米国子会社ODEV社製品の売上が堅調であったことから、増収となった。

 今期18年3月期第2四半期連結業績は、売上高66億14百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益8億14百万円(同5.5%減)、経常利益7億82百万円(同3.3%増)、純利益4億87百万円(同1.5%増)であった。

 売上原価率は、円安の影響・償還価格の引下げにもかかわらず、製造原価の低減効果及び自社製品売上高比率が89.4%(前年同四半期87.3%)に上昇したことにより、27.5%(同27.9%)と改善した。

 しかし、販売費及び一般管理費は、日本国内及び米国共に、販売力増強の為の人員を増やしたことにより給料及び手当が増加したこと、前年第3四半期以降に新製品及び既存製品の拡販を目的とし医療工具の貸出品を増やしたことにより減価償却費が増加したこと、米国における販売が増加したことにより支払手数料が増加したこと、及び、円安に伴い米国における販売費及び一般管理費の円換算額が増加したこと等により、前年同四半期比6.1%増の39億80百万円となり、売上高販管費率も60.2%(同58.7%)となったことで、営業利益が減益となった。

 経常利益は、営業外収益として、為替差益35百万円など42百万円を計上したことで、増益となった。

 第2四半期業績は堅調に推移したことから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 今期18年3月期通期連結業績予想は、売上高148億円(前期比8.6%増)、営業利益22億円(同15.2%増)、経常利益21億円(同20.2%増)、純利益13億円(同15.0%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る