【編集長の視点】ハピネス&Dは5期ぶりの最高純益更新を手掛かりに割安株買いが再燃して反発

編集長の視点

 ハピネス・アンド・ディ<ハピネス&D、3174>(JQS)は、前日7日に18円高の1499円とこの日の高値で反発して引け、11月2日につけた年初来高値1530円に肉薄した。今年10月12日の8月期決算発表で、今2018年8月期業績を5期ぶりの最高純利益更新と予想したことを見直して割安株買いが再燃した。今年11月3日にブランドショップ「ハピネスつがる柏店」(青森県つがる市)を新規オープンするなど、今期の新規出店を7~8店舗と積極化することも、業績期待を高めている。

■新規出店・店舗改装が高水準をキープしオリジナルブランド確立も寄与

 同社の今2018年8月期業績は、前期業績が今年9月12日の再上方修正値を上ぶれて着地しV字回復したあとを受け、売り上げ202億7100万円(前期比5.8%増)、営業利益6億100万円(同14.4%増)、経常利益5億8100万円(同16.9%増)、純利益3億1100万円(同46.6%増)と予想され、純利益は、2013年8月期の過去最高(3億円)を更新する。前期まで店舗のリストラクチャリングを実施して4店舗の不採算店の閉鎖により営業利益ベースで39億円のコスト削減を実現するとともに、成長部門のネット通販(EC)事業を強化しており、今期は、新規出店を7~8店舗(前期実績7店舗)、改装を20店舗程度(同22店舗)と高水準をキープし、EC事業でも新3カ年計画を再設定し、2020年8月期の売り上げ8億円(前期実績1億9400万円)を目指し人員の増強と広告宣伝をいっそう強化し、オリジナルブランドや高収益商品の開発を推進することなどが要因となる。

 この今期の新規出店は、今年9月の「松本店」から11月3日の「つがる柏店」まですでに3店舗を出店済みで、今後は、11月の「甲府昭和店」、来春の「座間店」のほか開発中の新業態の1号店の出店も計画し、既設・新設のイオンモール内のオープンショップとして顧客数の増加と客単価の上昇に寄与する見込みである。また商品開発面でも自社商品ブランド「Happy Candle」や新ブランドの「H&D(エイチアンドディ)」の確立を図っており、競争が激化するブランドショップ業界の勝ち組に再浮上するとの期待を高めている。

■年初来高値目前もPERは12倍台と市場平均を割り株式分割勘案の2013年高値を目指す

 株価は、好業績と好材料に素直に反応して高株価を示現し、前期第2四半期(2016年9月~2017年2月期)のV字回復業績と自己株式取得ではストップ高、前期業績の上方修正では1470円へ上値を伸ばし、北朝鮮関連の地政学リスクの波及で883円に突っ込んだが、前期業績の再上方修正に続く今期業績の過去最高更新予想で年初来高値追いとなった。年初来高値水準でもPERは12倍台とジャスダック市場全銘柄平均(19.65倍)を下回っており、一段の上値追いが有力となる。2013年6月27日を基準日に実施した株式分割(1株を2株に分割)の権利落ち前の高値4150円を分割勘案した2075円が当面の上値目標となりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)

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