旭化成が28年ぶりに上場来の高値、業績・配当予想の増額など好感し一段高

株式市場 銘柄

■中間・期末配当とも各々2円増配の14円とし年28円に

 旭化成<3407>(東1)は8日、一段と上値を追い、10時30分を回って1509.5円(102.0円高)まで上げて1989年につけた上場来の高値1430円を更新した。7日の正午過ぎに第2四半期の連結決算(2017年4~9月累計)を発表し、3月通期の見通しを配当も含めて全体に増額修正。好感買いが強まっている。信用売り残が多いまま高値を取ってきたため買い戻しが増える可能性があり、上げに拍車がかかるとの期待も出ている。

 3月通期の連結業績見通しは、各事業とも好調に推移している上、原料ナフサの想定価格を従来予想より低下する見込みとしたことなどもあり、売上高を1兆9900億円から2兆円(前期比では6.2%の増加)に引き上げ、営業利益は1650億円から1830億円(同14.9%の増加)に、純利益は1150億円から1400億円(同21.7%の増加)に、各々増額した。増額後の予想1株利益は100円25銭。

 配当は、中間配当を前年同期比2円増配の14円の見込みとし、期末配当も2円増配の14円の見込みとした。年間では1株あたり28円の配当となり、前期比で4円の増額になる。(HC)

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