【編集長の視点】東証2部上場のレッグスは6連騰、連続最高純益再評価をスマホアプリ配信が支援

編集長の視点

レッグス<4286>(東2)は、きょう27日にジャスダック市場(スタンダード)から東証第2部に市場変更され売買が開始されたが、前日26日のジャスダック市場終値に対して11円高の884円と通算して6営業日続伸して始まり、今年2月17日につけた株式分割権利落ち後安値780円からの底上げを鮮明化している。今12月期純利益が、連続した過去最高更新を予想していることを見直し下げ過ぎ訂正買いが増勢となっているもので、キャラクター・スマートフォン・アプリケーションを展開するアニフォン事業で新作アプリの配信が次々と開始されていることもサポート材料視されている。

■継続型のブランドプロモーションで新規顧客を開拓

同社の今12月期業績は、売り上げ126億円(前期比10.1%増)、経常利益7億円(同5.1%増)、純利益4億円(同8.6%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。主力のプロモーション事業で、ブランド賛同者を創出するブランドプロモーションを継続型として展開、流通業・日用雑貨業界向けに店舗デザインから商品陳列までを統合するVMD商材やWEB連動キャンペーンなどを提供し、既存顧客の深掘りと新規顧客の開拓を進め、全社的な利益率改善活動を継続推進することなどが要因となる。

一方、アニフォン事業では、今年1月26日に「ご注文はうさぎですか?fone」の無料配信を開始したのに続き、1月30日からは「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-fone」の事前登録を開始し、画期的なスマホアプリのラインアップを充実・積極化する。

■分割権利落ち後安値から25日線を上抜き下げ過ぎ訂正に弾み

株価は、昨年10月に発表した株式分割(1対2)を歓迎して1998円の戻り高値まで250円高して1645円で分割権利を落とした。権利落ち後は、スマホアプリの事前登録開始で995円高値をつけたが、昨年7月に続く前期業績の再上方修正や再増配の好材料が発表されたにもかかわらず分割権利落ち後安値780円まで調整、市場変更承認とともに800円台を回復した。PER・PBR評価では割安感は小さいが、これまで上値を抑えていた25日移動平均を上回ってきており、スマホアプリ関連人気も加わり、下げ過ぎ訂正で今年1月30日の994円高値抜けから昨年12月4日につけた株式分割権利落ち後高値1175円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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