大上げ、大下げ後の小幅モミ合いはあなどるな=犬丸正寛の相場格言

■大上げ、大下げ後の小幅モミ合いはあなどるな

 何かの新しい材料等でチャートにおいて大きい陽線、あるいは大きい陰線が出た後は、動きが小幅となるものです。先行きの動きがどうなるか見極めたい気持ちが強いことがあります。

 好材料が出た場合、もう、株価には織り込んだのではないか。あるいは、まだこれからではないかなど、期待と思惑が入り乱れます。このような、判断に迷う時は株価に注意して、相場の動きから答えを求めることも大切と教えています。つまり、大きい陽線の出た後、大きな調整もなく小幅な下げでとどまり、モミ合っている時は再上昇が見込めるものです。

 安値圏で推移していた株価が好材料の出たことで急伸すれば、長く持っていた人は先高を考えるより、まず売りたくなる気持ちが先行するものです。株価低迷でその人は、「売りたい、手放したい」気持ちを日々、持って相場を見ているからです。そうした売り物を消化するために、急伸の後、モミ合うのです。そして、売りが一巡すれば再急伸ということです。急伸したあとの動きが鈍いからといって、決してあなどってはいけません。

 反対に、悪材料で大きく下げ、その後の戻りが小さい場合は要注意です。その悪材料はまだ織り込んでいない可能性があります。「大きく上げた後の小幅押しは買い」、「大きく下げた後の小幅戻しは売り」、くらいの気持ちで見ておいてください。

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る