【注目銘柄】モロゾフは上場来高値更新、18年1月期3Q累計大幅増益で通期予想は3回目の増額余地

注目銘柄

 モロゾフ<2217>(東1)に注目したい。洋菓子の老舗である。18年1月期第3四半期累計は大幅増益だった。最大の需要期であるクリスマス商戦を控えているため通期予想を据え置いたが、3回目の増額余地がありそうだ。株価は上場来高値を更新した。高値圏モミ合いから上放れの形であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年1月期3Q累計大幅増益で通期予想は3回目の増額余地

 12月4日発表した18年1月期第3四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比1.2%増の190億05百万円、営業利益68.8%増の7億49百万円、経常利益が60.8%増の8億07百万円、純利益99.8%増の5億12百万円だった。

 洋菓子販売事業は1.3%増収、喫茶・レストラン事業は0.7%増収だった。喫茶・レストラン事業で百貨店閉鎖による影響があったが、バレンタインデーのイベント商戦が好調に推移し、16年9月リニューアルした「アルカディア」などの焼菓子や、カスタードプリンなどが好調に推移している。増収効果に加えて、生産性向上によって売上原価率も改善した。

 通期予想(9月4日に2回目の増額修正)は、売上高が17年1月期比0.5%増の293億円、営業利益が7.0%増の21億50百万円、経常利益が6.4%増の22億円、純利益が18.2%増の14億50百万円としている。最大の需要期であるクリスマス商戦を控えているが、通期予想に3回目の増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新してモミ合い上放れ

 株価(17年8月1日付で10株を1株に併合)は12月5日に8300円まで上伸した。8月高値7970円を突破して上場来高値を更新した。週足チャートで見ると13週移動平均線をサポートラインとして、高値圏モミ合いから上放れの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  4. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  5. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  6. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る