【業績でみる株価】ライクは日柄調整完了して10月高値に接近、18年5月期予想は上振れの可能性

 ライク<2462>(東1)に注目したい。総合人材サービス、子育て支援サービス、介護関連サービスを展開し、グループのブランドを「LIKE(ライク)」に統一した。17年5月期2桁増収増益・増配予想である。そして上振れの可能性がありそうだ。株価は日柄調整完了して10月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年5月期2桁増収増益・増配予想、そして上振れの可能性

 18年5月期の連結業績予想は、売上高が17年5月期比17.3%増の470億円、営業利益が16.7%増の17億80百万円、経常利益が30.4%増の32億50百万円、純利益が72.8%増の14億円としている。主要3事業が好調に推移して2桁増収増益予想である。配当予想は年間20円としている。17年9月1日付株式2分割を考慮して17年5月期の年間36円を18円に換算すると、2円増配となる。

 第1四半期は売上高が前年同期比20.1%増収、営業利益が2.5倍増益、経常利益が2.1倍増益、純利益が92.5%増益だった。

 総合人材サービス事業は24.6%増収・22.6%増益だった。派遣契約、業務委託契約とも好調に推移した。子育て支援サービス事業は21.5%増収で黒字化した。保育士の採用数と定着率が向上し、補助金増額も寄与した。介護関連サービス事業は5.1%増収・50.8%増益だった。介護士の充足が進み、サービス品質が向上した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.7%、営業利益42.1%、経常利益30.3%、純利益28.2%である。通期予想に上振れの可能性がありそうだ。

■株価は日柄調整完了して10月高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価(17年9月1日付で株式2分割)は2000円近辺での短期モミ合いから上放れて12月4日に2418円まで上伸した。そして10月の上場来高値2500円に接近している。日柄調整が完了したようだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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