ダイキョーニシカワは自律調整一巡して上値試す、17年12月期連結業績予想に上振れ余地

日インタビュ新聞ロゴ

 ダイキョーニシカワ<4246>(東1)は、樹脂部品などの自動車部品を主力としている。需要高水準で18年3月期2桁増益予想である。円安や製品構成差も寄与して3回目の増額余地がありそうだ。株価は10月の年初来高値圏から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■自動車樹脂部品が主力

 樹脂部品などの自動車部品を主力として、バスユニットなどの住宅機器も展開している。マツダ<7261>向けが主力である。

■18年3月期2桁増益予想、3回目の増額余地

 18年3月期の連結業績予想(11月7日に2回目の増額修正)は、売上高が17年3月期比7.3%増の1670億円、営業利益が16.2%増の167億円、経常利益が24.8%増の173億円、純利益が16.9%増の118億円としている。

 主要顧客への売上が好調に推移し、コスト低減活動や円安メリットも寄与する。配当予想(11月7日に増額修正)は4円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比9.3%増の813億67百万円、営業利益が13.3%増の84億08百万円、経常利益が28.1%増の88億93百万円、純利益が20.7%増の60億83百万円だった。通期予想に対する進捗率は売上高が48.7%、営業利益が50.3%、経常利益が51.4%、純利益が51.6%と順調である。円安や製品構成差も寄与して、通期予想に3回目の増額余地がありそうだ。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価は10月の年初来高値1969円から反落したが、1800円~1900円近辺で推移して自律調整一巡感を強めている。12月12日の終値は1847円、今期予想連結PERは約11倍、時価総額は約1365億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る