立花エレテックは上値試す、12月28日に18年3月期業績・配当予想を増額修正

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 立花エレテック<8159>(東1)は産業用機器・電子部品などを扱う技術商社である。12月28日に18年3月期業績・配当予想を増額修正した。株主優待制度は18年3月期末から導入する。株価は上場来高値圏だ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

■産業用機器・電子部品を扱う技術商社

 産業用機器・電子部品などを扱う技術商社である。仕入先は三菱電機<6503>および三菱電機グループが合計で約7割を占め、外資系半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクス<6723>が続いている。M&Aも積極活用して国内外で業容を拡大している。海外は子会社8社合計14拠点で、中国および東南アジアに展開している。

 17年3月期のセグメント別売上高構成比(18年3月期からの新セグメントに組み替え後)は、FAシステム事業59%(FA機器39%、FAシステムソリューション9%、産業メカトロニクス4%、産業デバイスコンポーネント7%)、半導体デバイス事業(半導体、電子デバイス)30%、施設事業(空調機器、LED照明、太陽光発電システム、昇降機)9%、その他(MS事業・他)4%だった。MS(マニュファクチャリング・サービス)事業は、金属加工の製造受託(MMS)と電子機器の製造受託(EMS)を統合した事業である。海外事業売上比率は13.9%だった。

 収益面では全体として企業の設備投資動向が影響し、第2四半期(7~9月)および第4四半期(1~3月)の構成比が高くなる季節特性もある。

 技術商社の強みを活かして海外ビジネスの拡大、グループシナジーの追求、事業領域の拡大、営業力強化と体質改善を推進している。6ヶ年中長期経営計画「C.C.J2200」では、2021年の創立100周年を見据えて確固たる基盤を持った電機・電子の一大技術商社を目指し、目標数値に21年3月期連結売上高2200億円(単体1400億円、国内子会社460億円、海外子会社440億円、消去100億円)、連結営業利益75億円を掲げている。

■18年3月期業績・配当予想を増額修正

 12月28日に今期(18年3月期)の連結業績予想、および配当予想を増額修正した。世界的な半導体業界の好調を背景に、半導体デバイス事業が大幅伸長する。また半導体・液晶製造装置関連および自動車関連の設備投資需要を背景に、主力のFAシステム事業も好調に推移する。

 連結業績予想は、売上高が70億円増額して前期(17年3月期)比7.4%増の1720億円、営業利益が7億円増額して14.1%増の59億円、経常利益が8億円増額して16.1%増の62億円、純利益が5億50百万円増額して9.2%増の42億50百万円とした。

 配当予想は期末2円増額して年間34円(第2四半期末16円、期末18円)とした。前期との比較では6円増配となる。予想配当性向は20.2%となる。

■株主優待制度を18年3月期末から実施

 なお株主優待制度を18年3月期末から実施する。毎年3月31日現在の100株(1単元)以上保有株主を対象として、継続保有期間および保有株式数に応じてクオカードを贈呈する。

■株価は上場来高値圏、増額修正評価して上値試す

 株価は11月9日の上場来高値2004円から一旦反落したが、1800円台から切り返して戻り歩調だ。

 12月28日の終値1919円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS168円39銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2361円12銭で算出)は0.8倍近辺である。時価総額は約499億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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