【どう見るこの相場】景気拡大期待で堅調だが、年初急伸の反動も警戒

どう見るこの相場

 今週1月9日~12日の株式市場は、世界的な景気拡大期待や地政学リスク後退で堅調な展開が想定される。ただし年初に急伸した反動でスピード調整にも警戒が必要だろう。企業の10~12月期決算発表本格化を控えて材料難となる可能性もありそうだ。

■日経平均株価は年初急伸の反動に警戒必要

 前週(1月4日~5日)の日経平均株価は好調なスタートとなった。17年11月の2万3382円を一気に突破し、2営業日合計で949円59銭(4.17%)上昇した。米国株高を好感した。

 今週(1月9日~12日)も基本的には世界的な景気拡大期待で堅調な展開が想定される。北朝鮮やイランを巡る地政学リスクへの警戒感が後退していることや、為替が1ドル=113円近辺で安定推移していることも追い風だ。

 ただし年初に急伸した反動でスピード調整にも警戒が必要だろう。米税制改革法案が成立したことで米国株には好材料出尽くし感が意識されやすい。さらに企業の10~12月期決算発表の本格化を控えている。やや材料難となって様子見ムードを強める可能性もありそうだ。

■出遅れ感の強いセクター・銘柄に注目

 物色面では引き続き、新興市場中心に値動きの良い中小型株やテーマ株が物色されそうだ。また全体として様子見ムードを強めた場合には、出遅れ感の強いセクターや銘柄に対して水準訂正の動きが強まる可能性があり、注目しておきたい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る