【業績でみる株価】内外テックは調整一巡して戻り歩調、18年3月期大幅増収増益・増配予想

 内外テック<3374>(JQ)は半導体・FPD製造装置メーカー向けに、各種コンポーネンツ等を仕入・販売する販売事業、および装置組立・受託加工・保守メンテナンス等を行う受託製造事業を展開している。18年3月期大幅増収増益予想・増配予想である。そして再増額余地がありそうだ。株価は調整一巡して戻り歩調だ。

■半導体・FPD製造装置用部品等の仕入販売および受託製造を展開

 半導体・半導体製造装置・FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置・電子機器メーカーを主要取引先として、空気圧機器・真空機器・温度調節機器等の各種コンポーネンツおよび同装置を仕入・販売する販売事業、装置組立・受託加工・工程管理・情報機器組立・保守メンテナンス等を行う受託製造事業を展開している。

■18年3月期大幅増収増益・増配予想、さらに再増額余地

 18年3月期連結業績予想(8月10日に増額修正)は、売上高が17年3月期比23.0%増の257億30百万円、営業利益が30.7%増の11億43百万円、経常利益が33.0%増の11億30百万円、純利益が21.7%増の7億63百万円としている。配当予想は5円増配の年間25円(期末一括)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比38.1%増の133億58百万円、営業利益が2.1倍の6億37百万円、経常利益が2.1倍の6億24百万円、純利益が80.1%増の4億15百万円だった。高水準の半導体・FPD関連設備投資を背景として計画超の大幅増収増益だった。セグメント別には、販売事業が37.5%増収・2.7倍増益、受託製造事業が63.3%増収・70.2%増益だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.9%、営業利益が55.8%、経常利益が55.2%、純利益が54.5%と高水準である。下期に人員確保・教育に伴う先行投資負担を見込んでいるが、通期予想に再増額余地がありそうだ。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価は12月7日の直近安値3265円から切り返し、年初に動意づく形となって1月9日には3925円まで上伸した。調整一巡して戻り歩調だ。1月9日の終値は3895円、今期予想連結PERは約14倍、時価総額は約114億円である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破して先高感を強めている。戻りを試す展開が期待される。(MM)

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