【注目銘柄】エンバイオ・ホールディングスは自律調整一巡して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性

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 エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)に注目したい。土壌汚染の調査・対策工事・コンサルティングを主力として、土壌汚染浄化工事後に再販・賃貸するブラウンフィールド活用事業、太陽光発電やバイオマス発電の自然エネルギー事業も展開している。18年3月期予想は増額の可能性が高いだろう。なお1月15日に第11回新株予約権の行使完了を発表している。株価は自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。14年IPO時の高値は射程圏だ。

■18年3月期予想は増額の可能性

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比41.2%増の75億48百万円、営業利益が2.6倍の6億72百万円、経常利益が5.4倍の5億55百万円、純利益が19倍の3億79百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.5倍の43億14百万円、営業利益が6.9倍の6億06百万円、経常利益が17倍の5億63百万円、純利益が17倍の3億73百万円だった。全セグメントが好調に推移して大幅増収増益だった。

 主力の土壌汚染対策事業はグループ内連携強化による新規顧客開拓などで2.2倍倍増収となり、利益は黒字化した。土壌汚染浄化工事後に再販・賃貸するブラウンフィールド活用事業は3.7倍増収・7.6倍増益だった。前倒しを含めて5物件を販売した。自然エネルギー事業は新規稼働が寄与して80.3%増収・58.6%増益だった。第2四半期末の太陽光発電所は22ヶ所となった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が57.2%、営業利益が90.2%、経常利益が101.4%、純利益が98.4%である。

 ブラウンフィールド活用事業において前倒しが寄与したこと、下期に予定していた受注済み大型案件から見込まれる売上が取引先の要請で来期に一括計上される見通しとなったこと、新規事業(シーアールイー<3458>との共同出資による新会社設立)に係る経費が発生することなどで、通期予想を据え置いている。

 ただし主力の土壌汚染対策事業の需要が高水準であることを考慮すれば、通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は自律調整一巡して上値試す、14年IPO時の高値は射程圏

 株価は11月29日の昨年来高値2485円から反落したが、1800円台から切り返している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。14年IPO時の高値2581円は射程圏だ。(MM)

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