【配当特集】インフォコムは、AIやIoTを活用したビジネス展開に注目、増配が続き株主優待も魅力

配当特集

 インフォコム<4348>(JQ)は、顧客・市場を軸に、一般消費者向けの電子コミック配信サービスを主軸としたネットビジネスと、企業および医療・公共機関向けにシステム構築・運用サービスや製品を提供するITサービスを行っている。ネットビジネスとITサービスの両分野を展開することで、同社は市場の変化の影響を抑え、幅広い分野の成長機会を捉えている。

 同社は、中期経営計画(2017年4月~20年3月)の基本方針である [成長の追求]と[成長を支える経営基盤の継続的強化]の下、中長期にわたる継続的な発展を目的に、電子コミックとヘルスケアを重点事業として、M&Aの積極的推進に加え、AIやIoTを活用したビジネス展開等に取り組んでいる。2019年度数値目標として、売上高600~800億円、EBITDA70~100億円、ROE10%以上を目指している。

 今18年3月期第2四半期業績実績は、売上高212億0300万円(前年同期比9.7%増)、営業利益23億6500万円(同46.9%増)、経常利益26億3400万円(同62.3%増) 、純利益25億7400万円(同2.5倍)に着地。ヘルスケア事業、電子コミック配信サービスが順調に推移したほか、データセンター売却に関わる費用減少(特別利益増)も寄与し、大幅増益。

 今18年3月期業績予想は、売上高460億円(前期比10.1%増)、営業利益56億円(同17.2%増)、経常利益58億円(同19.5%増)、純利益45億円(同38.0%増)と連続最高益更新を見込む。 年間配当予想は、38円(第2四半期末10円、期末28円)の13円増配を予定している。

 また、株主優待として、毎年9月30日現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上保有の株主に対して、保有株数と保有年数に応じた優待ポイント(グループ会社が運営する運営する「オーガニックサイバーストア」で利用可能なポイントまたは希望の商品と交換できる。)を贈呈している。

 株価は、2月10日の昨年来安値1524円から10月31日に昨年来高値2935円と上昇した後、11月15日安値2450円と調整。その後は、2500円どころで下値を固め12月29日高値2762円と買い直されモミ合っている。IoTを活用したビジネス展開では、帝人と共同開発したウェアラブルデバイスをスマート消防服に内蔵等、今後の展開が注目される。今3月期第2四半期は、ヘルスケア事業を中心に第1四半期から順調に推移し、データセンター関連ビジネスの撤退等の減収を吸収したほか、電子コミック配信サービスは好調持続で、最高売上を更新しており、1月30日に予定される第3四半期決算の発表に期待は持てる。配当は増配が続く予定で、配当利回り1.4%とジャスダックの平均同利回り1.2%に比べて相対的に利回り妙味があるうえ、株主優待も魅力だ。サポートラインの9か月移動平均線に接近する場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る