【株式市場】円相場の高止まりなど影響し日経平均は後場軟調だがTOPIXは堅調反発

株式

◆日経平均の終値は2万3629円34銭(2円54銭安)、TOPIXは1880.45ポイント(1.06ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億2628万株

チャート15 29日(月)後場の東京株式市場は、円相場が正午過ぎからやや強含んだためか、キヤノン<7751>(東1)が一転、前日比軟調となって始まるなど、主力株の一角が取引開始から値を消した。日経平均は12時45分頃に51円71銭安(2万3580円17銭)まで軟化。その後は前日比かわら図の水準まで戻ったが上値は重く、一進一退のまま小幅安となり続落した。一方、TOPIX(東証株価指数)は堅調で小反発。東証2部指数も高い。マザーズ指数、日経JASDAQ平均は小安い。

 後場は、出光興産<5019>(東1)が高いほか、信越ポリマー<7970>(東1)が一段とジリ高基調になり、岩井コスモ証券が目標株価1600円で投資判断を開始と伝わったことや、25日発表の四半期決算を改めて好感する動きが活発化。大和自動車交通<9082>(東2)はタクシー「相い乗り」の実証実験が注目されて3日連続ストップ高。ロードスターキャピタル<3482>(東マ)は投資運用業などの登録完了によりプロの不動産投資領域に個人投資家も参加できる新たな投資商品などが材料視されて高値を更新。セキュアベイル<3042>(JQG)は仮想通貨取引所コインチェック(東京都渋谷区)で580億円相当が流出した事件を受けてサイバーセキュリティ関連が注目されストップ高。

 東証1部の出来高概算は13億2628万株(前引けは6億5675万株)、売買代金は2兆5939億円(同1兆2317億円)。1部上場2063銘柄のうち、値上がり銘柄数は1129(同1527)銘柄、値下がり銘柄数は828(同462)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は17業種(前引けは30業種)となり、値上がり率上位の業種は、石油・石炭、化学、卸売り、鉄鋼、輸送用機器、金属製品、非鉄金属金属、サービス、などとなった。(HC)

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