綿半HDの今3月期第3四半期は2桁増収増益、スーパーセンター事業が好調

■今期配当を5円増額修正

 綿半ホールディングス<3199>(東1)は30日、18年3月期第3四半期連結業績及び配当予想の増額を発表した。

 今期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比12.6%増の769億26百万円で、営業利益が16.4%増の17億62百万円、経常利益が20.0%増の18億52百万円、純利益が10.5%増の11億36百万円だった。

 スーパーセンター事業は、売上高が前年同期比20.9%増の523億33百万円、営業利益が35.1%増の14億12百万円だった。前期に綿半Jマートを取得したことが大きく寄与したことに加え、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)戦略が浸透した。また、共同仕入会社「綿半パートナーズ」を軸に、原価低減や物流拠点の集約を図るなど、EDLC(エブリデー・ロー・コスト)戦略を推進した。一方、採算が厳しい都内3店舗の見直しを実施し、国分寺店・東村山店(旧久米川店)は食品・ガーデニングを強化した店舗にリニューアルするとともに、老朽化が著しかった三鷹店を閉店するなど、構造改革による収益力向上にも取り組んでいる。

 建設事業は、売上高が前年同期比3.9%減の210億26百万円、営業利益が16.6%減の6億57百万円だった。一部の大型工事物件の工事進捗が、前工程の遅れや天候不順などの影響で遅延し、前年同期比では減収減益に留まったが、受注は順調に推移しており、受注残は同46.0%増となった。

 貿易事業は、売上高が前年同期比13.5%増の33億58百万円、営業利益が9.1%減の4億8百万円だった。新原料の市場への投入準備を積極的に進めるなど、収益確保に注力。また、前年同期は円高基調で、為替変動の影響が利益を押し上げていたため、前期との比較においては減益となった。

 今期連結業績予想は据え置き、売上高が前期比9.2%増の1013億51百万円、営業利益が3.6%増の20億39百万円、経常利益が5.8%増の21億9百万円、純利益が6.3%減の12億59百万円としている。

 なお、同時に、期末一括配当を従来計画の普通配当26円に記念配当5円(創業420周年)を合わせて31円(前期は26円)に増額修正した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る