ミロク情報サービスの第3四半期は、事業環境が改善傾向にあることから増収2ケタ増益

■第3四半期が好業績だったことから期末配当の2円増配も発表

 ミロク情報サービス<9928>(東1)の第3四半期は、事業環境が改善傾向にあることから増収2ケタ増益となった。

 第3四半期も、販売力や製品・サービス力の向上により既存顧客との関係維持、満足度向上を図るとともに、新規顧客の開拓による顧客基盤の拡大とこれらに伴うサービス収入の増大、収益基盤の更なる強化に努めた。

 その結果、売上高211億08百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益39億19百万円(同22.9%増)、経常利益38億76百万円(同21.3%増)、純利益24億51百万円(同17.9%増)となった。

 新しい動きとしては、昨年11月に、同社グループにおける顧客基盤の拡大と新たな価値創出を目的に、新生銀行と資本業務提携を締結したことが挙げられる。現在、FinTech分野のイノベーション促進に向けた規制整備等が進められる中、同社グループが競争優位性の高いFinTech分野のサービスを拡充するためには金融機関との連携が不可欠と捉えている。そのため、新生銀行との資本業務提携を通して、同社グループのERP製品及びクラウドサービスと金融機関との連携による新たなサービス提供を推進し、全国の会計事務所及び金融機関と共に、地域の中小企業の事業承継支援をはじめ、総合的な 経営支援サービスの提供を推進する計画。

 第3四半期も好調であったことから、通期連結業績予想に関心が高まるが、同社では、前回予想を据え置いている。

 ちなみに、進捗率を前年同期と比較してみると、売上高77.3%(前年同期74.9%)、営業利益89.0%(同77.7%)、経常利益88.0%(同79.6%)、純利益85.6%(同79.4%)となっていることから上振れが期待できそうである。

 また、同日に期末配当の増配も発表された。当初期末配当は25円としていたが、好業績もあり27円と2円の増配となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る