ソーバルは上場来高値圏、18年2月期2桁営業増益・連続増配予想、19年2月期も収益拡大期待

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ソーバル<2186>(JQ)は組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開している。需要が高水準で18年2月期2桁営業増益・連続増配予想である。そして19年2月期も収益拡大が期待される。株価は上場来高値圏だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開

 組み込みソフト開発、ウェブ・スマホアプリ開発、ハードウェア設計・開発などのエンジニアリング事業を展開している。

 技術力と経験豊富な人材を合わせ持つ国内有数の独立系組み込みソフト開発企業である。M&Aも活用して顧客や分野の多様化、IoTなど新規技術分野の開拓、人材の確保を推進している。17年4月にはユビキタス社からIoTプラットフォーム関連のサービス&ソリューション事業を譲り受けた。

 優良な大口顧客と強固な信頼関係を構築している。17年2月期の主要顧客別売上高構成比は、キヤノン<7751>グループ52.2%、ソニー<6758>グループ12.7%、富士通<6702>グループ8.5%、リクルート<6098>グループ3.3%NTT<9432>グループ2.8%、その他23.8%だった。

 また17年2月期の取引社数は16年2月期比7社増加の159社となった。日立グループとの取引を開始して自動車関連への展開を加速している。

 製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが一段と高まっている。人材やパートナー企業の確保が課題だが、受注環境は中期的にも良好である。

■18年2月期3Q累計は2桁増益

 18年2月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.5%増の61億04百万円、営業利益が19.3%増の4億33百万円、経常利益が17.6%増の4億34百万円、純利益が14.0%増の2億89百万円だった。

 受託開発案件が順調に増加し、AI、自動運転、IoTなどの新規案件獲得も寄与した。事業を譲り受けたIoTプラットフォーム「Alliot」運営コストを吸収して2桁増益だった。売上総利益率は19.5%で0.1ポイント上昇、販管費比率は12.5%で0.7ポイント低下した。

■18年2月期2桁営業増益・連続増配予想

 18年2月期通期の連結業績予想(4月12日公表)は、売上高が17年2月期比2.6%増の81億20百万円、営業利益が15.5%増の5億70百万円、経常利益が13.8%増の5億69百万円、純利益が9.6%増の3億81百万円としている。

 拡大余地のある既存顧客からの受注拡大、請負(受託開発)案件の獲得、新規(技術・業種)分野の顧客開拓を推進する。コスト面では人材配置転換コストの削減、プロジェクト管理徹底による不採算プロジェクトの排除などで、利益水準の向上を推進する。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.2%、営業利益が76.0%、経常利益が76.3%、純利益が75.9%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。そして19年2月期も収益拡大が期待される。

 配当予想(7月21日に増額修正)は、第2四半期末24円、期末12円としている。17年9月1日付株式2分割後に換算すると年間24円で、17年2月期の年間21円に対して3円増配となる。予想配当性向は51.4%である。

■株主優待制度は毎年8月末に実施

 株主優待制度は毎年8月31日現在で1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。17年9月1日付の株式2分割に伴い、18年8月末は1単元(100株)以上~10単元(1000株)未満保有株主に対して500円相当QUOカード、10単元以上保有株主に対して2000円相当QUOカードを贈呈する。

■株価は上場来高値圏

 株価(17年9月1日付で株式2分割)は上場来高値圏だ。2月2日に1310円まで上伸して17年7月1290円を突破した。

 2月5日の終値1256円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS46円66銭で算出)は26~27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は1.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円89銭で算出)は3.7倍近辺である。時価総額は約103億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線、26週移動平均線とも上向いて先高感を強めている。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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