アルコニックスは第3四半期決算の発表と共に期末配当予想と今期2回目となる通期業績予想の上方修正を発表

■半導体製造装置関連をはじめ、国内外の製造子会社の業績が大きく貢献

 非鉄金属の総合企業であるアルコニックス<3036>(東1)は9日、第3四半期決算の発表と共に期末配当予想と今期2回目となる通期業績予想の上方修正を発表した。

 同社の第3四半期連結業績は、売上高1837億06百万円(前年同期比25.6%増)、営業利益54億82百万円(同86.2%増)、経常利益59億15百万円(同99.7%増)、純利益42億50百万円(同79.4%増)と大幅増収増益となった。

 第3四半期連結累計期間では、半導体製造装置関連をはじめ、国内外の製造子会社の業績が大きく貢献するとともに、商社流通分野でも銅・アルミ原料、伸銅品、アルミ圧延品、スマートフォン、タブレット端末向け電子材料の取扱いが伸び、新たに子会社化した富士プレスも業績に貢献した。


 全体において、当初予想を上回るペースで推移し、しかも、同社の主要取引先である神戸製鋼所グループの品質問題に対する同社グループの収益面への影響は現時点では限定的と見込まれることから、通期連結業績予想の2度目となる上方修正も同日発表した。

 今期18年3月期通期連結業績予想の売上高は前回予想を50億円上回る2430億円(前期比20.3%増)、営業利益は7億70百万円上回る70億円(同67.9%増)、経常利益は6億円上回る74億円(同70.0%増)、純利益は4億円上回る53億円(同71.9%増)と上方修正により大幅増益の見込みとなった。

 更に、期末配当についても前回予想の13円から19円に上方修正した。その結果、第2四半期末の13円と合わせると年間配当32円となる。前期は44円の配当であったが、17年9月1日に1対2の株式分割を実施している。もし、株式分割を行っていなかったとしたら、今期は年間配当64円であり、実質20円の増配といえる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る