ラクーンは出来高が急増し絶好の仕込み場と買い出動する投資家の多さ物語る

株式市場 銘柄

■通期見通し増額しなかったためモノ足りなさ残るようだが連続最高益の見通し

 EC事業の大手・ラクーン<3031>(東1)は27日、反落相場だが朝方の675(83円安)を下値に持ち直し、出来高が急増。14時を過ぎては680円(78円安)前後で大商いとなっている。26日の取引終了後に2018年4月期・第3四半期連結決算(17年5月~18年1月)を発表し、3月通期の見通しを増額しなかったことにモノ足りなさを感じる向きはあるようだが、通期の業績見通しは純利益などが連続最高を更新する。出来高の急増は、絶好の仕込み場と見て買い出動する投資家の多さを物語っているため、引き続き目が離せない展開といえる。

 第3四半期は、EC事業、Paid事業、保証事業の3事業ともに増収となり、営業利益は前年同期比5%増加して3億3400万円となり、純利益は同じく21%増加して2億2100万円となった。4月通期の連結業績見通しは、売上げ高が25億5000万円(前期比8.1%増加)、営業利益は4億9000万円(同16.4%増加)、純利益は3億円(同17.3%増加)、1株利益は17円14銭。純利益などが連続最高を更新する見通しだ。

■経験則的には「陽性の下げ」とされ短期間で収束する可能性が

 また、出来高の急増を株式市場の経験則的に見ると「陽性の下げ」とされ、短期間で収束する下げになることが少なくないとされる。この逆に、出来高をともなわずに下げるケースは「陰性の下げ」とされ、調整相場が長期間続くことが少なくないとされる。27日のラクーンは、突っ込み買い、逆張り買いの多さを見せつける展開になっており、一時的な需給の変動を通過すれば、再び好業績を評価し直す相場に復帰する可能性がある。(HC)

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