【業績でみる株価】タカショーの今1月期一転9割増益、利回り3.4%

業績で見る株価

 タカショー<7590>(JQS・売買単位100株)は、前期の業績が消費増税の影響と大雪による異常気象でガーデニング事業が不振を余儀なくされた。このため、前期は大幅な減益となり株価も2014年12月538円高値から2015年1月470円前後へ急落した。今期の業績回復を勘案すると、株価は500円台乗せから600円を目指しておかしくない。

 同社はガーデニング関連製品の取り扱いでは国内トップクラスを誇る。2015年1月期は為替の影響と先行投資の負担増、さらにはガーデニング製品の販売不振が加わって、売上高184億8400万円(前々期比2.3%増)、営業利益6億300万円(同40.0%減)、経常利益6億7900万円(同30.2%減)、当期純利益3億2300万円(同36.5%減)と微増収大幅減益を余儀なくされた。

しかし、2016年1月期は、「庭は5番目の部屋」という位置づけから、新たなライフスタイルを提案するなど、ガーデニングとエクステリア製品の販売強化に乗り出した。さらにイギリスの子会社ベジトラグ社(100%出資)が米国での販売を目的に2015年2月に孫会社を設立したなど、米国をはじめ欧州、オセアニア地域での直接販売強化に乗り出したことが実る。

売上高は194億400万円(同5.0%増)、営業利益11億7600万円(同94.9%増)、経常利益11億2900万円(同66.0%増)、当期純利益6億2400万円(同93.2%増)と増収大幅増益を確保する見込みである。営業利益は最高益を更新する。

PERは9.7倍、PBRは0.79倍と超割安に放置されている。しかも配当利回りは3.46%と高い。2014年12月高値538円抜けは、単なる通過点に過ぎない。売り物薄の中、600円台乗せを目指して駆け上がることになりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る