【株式市場】日経平均は一時2万1000円を割り大引けも今年の安値を下回る

株式

■東証マザーズは243銘柄のうち値上がり9銘柄にとどまるが「陰の極」の見方も

◆日経平均の終値は2万1042円09銭(139円55銭安)、TOPIXは1694.79ポイント(13.55ポイント安)、出来高概算(東証1部)は15億1045万株

チャート12 5日後場の東京株式市場は、米国の時間外夜間取引で金利先物が上げ、株価指数の先物は下げていると伝えられ、日経平均は時間とともに下げ幅を広げ、14時40分にかけて244円38銭安(2万937円26銭)まで下押す場面があった。取引時間中の2万1000円割れは2月14日以来となり、終値でも14日につけた今回の下げ相場の安値を割り込んだ。東証2部指数、日経JASDAQ平均も安い。

 また、東証マザーズ指数の下落率は5%を超え、マザーズ上場243銘柄のうち値上がり銘柄数は9銘柄にとどまったが、マザーズ市場がこのような状況になると数日のうちに全体相場が急反騰するケースがあるようで、「最も暗い局面である陰の極になる可能性がある」(市場関係者)との見方が出ていた。   

 後場は、ニトリホールディングス<9843>(東1)が円高は追い風とされて一段とジリ高基調になり、2日に第3四半期決算を発表したアインホールディングス<9627>(東1)も一段と強含んだ。エリアクエスト<8912>(東2)は株主優待の導入などが好感されて急伸。セルシード<7776>(JQG)は阪大の細胞シートによる心臓病治療などが連想材料視されて2日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は15億1045万株(同6億5255万株)、売買代金は2兆7618億円(同1兆1359億円)。1部上場2069銘柄のうち、値上がり銘柄数は482(同511)銘柄、値下がり銘柄数は1532(同1488)銘柄。

 また、東証33業種別指数は9業種(前引けは8業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、ゴム製品、食料品、陸運、小売り、情報・通信、医薬品、水産・農林、などとなった。(HC)

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