KeyHolderは目先的な売り一巡感、新たな柱の構築に向けて事業再編

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 KeyHolder<4712>(JQ)は、総合エンターテインメント事業から撤退し、新たな柱の構築に向けて事業再編を推進している。株価は株主優待制度拡充も好感した戻り高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して反発が期待される。

■総合エンターテインメント事業から撤退して新たな柱の構築を推進

 Jトラスト<8508>グループで、17年10月旧アドアーズが持株会社へ移行して商号をKeyHolderに変更した。新たな柱の構築に向けて事業再編を推進している。

 17年3月アミューズメント景品企画・製造・販売の子会社ブレイクをフォーサイド<2330>に譲渡した。18年1月にはアミューズメント施設運営の子会社アドアーズをワイドレジャーに譲渡(株式譲渡実行18年3月26日予定)すると発表した。

 アミューズメント施設運営の総合エンターテインメント事業から撤退し、戸建て住宅分譲の不動産事業、商業施設建築事業、店舗サブリース事業(オリスパ社と提携して17年3月期第2四半期から開始)を中心に新たな柱を構築する。

 18年2月には、三越伊勢丹プロパティ・デザインと定期建物賃貸借契約締結に関する覚書の締結、ライブ・エンタメ事業の開始の検討、広告・プロモーション企画等を行うallfuz(オルファス)社との業務提携に関する基本合意書締結を発表した。ライブ・エンタメ事業のライブ・イベントスペースとして、三越伊勢丹・新宿アルタ店の1階および7~8階を新たな情報発信空間として活用する。オルファス社とはアーティスト・タレントのキャスティング業務等での業務提携を協議する。

■18年3月期は関係会社株式売却益計上して最終大幅増益予想

 18年3月期の連結業績予想(2月9日に売上高を増額、各利益を減額修正)し、売上高が17年3月期比10.1%減の201億円、営業利益が67.4%減の2億60百万円、経常利益が75.3%減の1億70百万円、純利益が5.0倍の10億50百万円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間1円(期末一括)としている。

 売上面では販売用不動産売却が寄与するため1億円増額した。営業利益と経常利益は、総合エンターテインメント事業における既存ゲーム店舗の集客伸び悩み、VR機器の販売・レンタルの不調、VR関連新規出店に伴う追加投資の影響で減額し、大幅減益予想である。純利益は子会社アドアーズ株式譲渡に伴う関係会社株式売却益計上が寄与する。

 なお2月26日に株主優待制度の拡充を発表している。17年3月期末は対象株主を3500株(35単元)以上保有株主としていたが、18年3月期末は2000株(20単元)以上保有株主とする。

■株価は目先的な売り一巡感

 株価は2月の昨年来安値107円から切り返し、株主優待制度拡充も好感して3月9日の戻り高値158円まで上伸した。その後は利益確定売り優勢の形だが、目先的な売り一巡感を強めている。

 3月20日の終値130円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS7円54銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS69円69銭で算出)は1.9倍近辺である。時価総額は約181億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。目先的な売り一巡して反発が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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