【株式評論家の視点】ノムラシステムコーポレーションは国内ERP市場の急速な拡大を背景に中期的な成長持続へ

株式評論家の視点

 ノムラシステムコーポレーション<3940>(東2)は、3月1日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場から東京証券取引所市場第二部へ市場変更した。1986年2月の創業から1900年代までは、大手企業を中心とした顧客企業に対して、主にソフトウェア設計・開発業務を主力としてきたが、1900年代後半には、多くの海外企業だけでなく、日本企業においてもERPへの注目、浸透が本格化する流れから、これまで培ってきた様々な業界、業務でのビジネス経験を土台にして、テクノロジーを駆使して顧客の変革を支援するITコンサルティング事業の立ち上げに経営資源をシフトし、成長を続けている。

 2001年にSAP社とサービスパートナー契約を結び、本格的にSAPビジネスへと参入。多種多様な業種でのSAP導入、SAP ERPを効果的に活用していくための自社製品の開発・販売の実績と功績が認められ、2009年にはSAP社のチャネル・パートナーとなりましたSAP社のERP導入につきましては、延べ165名の弊社のSAP社認定コンサルタントによって蓄積されたノウハウを十二分に活用しながらサービスを提供している。

 企業のIT投資のペースは引き続き増加する傾向にあり、ERP市場においてもIT基盤の統合・再構築は企業の重要課題とされ、堅調な成長を続けていることから、同社はSAP ERPパッケージ導入のプライム(元請け案件)をより多く受注するため、同社の強みである人事ソリューションを中心に営業活動を推進している。

 今2018年12月期第2四半期業績予想は、売上高11億9900万円(前年同期比3.2%減)、営業利益1億5700万円(同25.1%減)、経常利益1億5700万円(同24.5%減)、純利益1億0700万円(同27.3%減)を見込む。

 今18年12月期業績予想は、売上高25億9000万円(前期比2.2%増)、営業利益4億1800万円(同2.6%増)、経常利益4億1800万円(同3.2%増)、純利益2億8500万円(同4.5%増)と連続営業最高益更新を見込む。年間配当予想は、配当性向40%以上の安定配当を継続する方針だが、未定(前期22円を実施)としている。

 株価は、1月29日につけた昨年来の高値1520円から2月14日につけた年初来の安値986円まで調整を挟んで3月1日高値1440円と上昇。3月26日安値1101円と売り直された後、モミ合っている。国内ERP市場は今後も堅調に推移し、2018年は728億円、2020年は776億円の市場規模が予測されているほか、国内ERP市場が、クラウドでの運用が急速に拡大する傾向であることを踏まえ、次世代ERP S/4HANA導入による需要の取込み、クラウドソリューション強化、ビッグデータコンサルティング強化によって中期的な成長持続が期待される。5月8日に第1四半期決算の発表が予定されており、ここから下押す場面があれば買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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