【注目の決算】クレスコは8期連続増収増益の最高益となり今期も拡大の見込み

■2018年3月期:普通配当の増配に加え設立30周年の記念配当も実施へ

 クレスコ<4674>(東1)が5月8日に発表した2018年3月期の連結決算は、IT投資の需要などが年間を通して良好に推移し、売上高が前期比7.9%増加して333億2800万円に達し、8期連続の増収、最高更新となった。

■IT投資の需要が年間を通して好調で生産面でも待機ほとんどなし

 クラウド・AIソリューションなどを展開し、セグメント別には、金融分野でメガバンクからの大型案件が一巡した反動減がみられたものの、公共・サービス分野や流通分野、情報家電分野などが2ケタの伸びを示した。収益的にも、生産性向上策などにより「待機、待ちの状態がほとんどなかった」(同社)ようで、営業利益率が前期の8.8%から9.3%にアップした。連結営業利益は前期比14.2%増加して30億9100万円となり、純利益は同7.9%増の22億200万円となった。各利益とも8期連続の増益で、連続最高を更新した。

 こうした連続最高益に加え、18年4月は設立30周年に当たるため、18年3月期末配当を大幅に増額した。普通配は前年同期比4円増額して33円の見込みとし、さらに20周年記念配当として10円を実施する見込みとした。年間では、すでに中間配当を前年同期比3円増額して29円を実施済みのため72円になり、年17円の増配となる。

■今期は売上高を6.5%増の355億円、純利益は9.7%の増加など見込む

 今期・19年3月期は、エンジニア人材の不足感がいせん強く、継続的な人材の獲得・育成などを優先課題と位置づける方針だ。人材不足の中で強引にトップラインを伸ばすと副作用があるので、5ヵ年中期ビジョン「CRESCO Ambition 2020」に沿い、ビジネス品質と生産性の向上による確実な成長をめざし、M&Aによるグループビジネス規模の拡大を図るとした。

 とりわけAI(人工知能)による新規ビジネス開発は積極的に取り組み、たとえば、研究用眼疾患判定AIエンジン「Minervae SCOPE」は、医療機器メーカー向けに研究用として提供する、眼疾患をスクリーニングする人工知能(AI)エンジンなどをコアとするAI関連事業は今期、大きく進展する可能性があるようだ。

 今3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比6.5%増の355億円、営業利益が同6.1%増の32億8000万円、純利益は同9.7%増の24億1600万円、1株利益は220円84銭。配当は年間で64円を予定し、前期の30周年記念配10円を除くと増配になる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  2. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  3. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  4. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  5. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  6. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る