オロは急伸して高値更新の展開、18年12月期増収増益予想で上振れ期待

株式市場 銘柄

 オロ<3983>(東1)は、クラウド型ERPの開発・販売、およびデジタルを基軸としたマーケティング支援を主力としている。18年12月期増収増益予想である。第1四半期が大幅増収増益で通期予想に上振れ期待が高まる。株価は急伸して上場来高値更新の展開だ。

■ビジネスソリューションとコミュニケーションデザインを展開

 クラウド型ERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)で企業の業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューション事業、およびデジタル基軸に企業のマーケティング活動を支援するコミュニケーションデザイン事業を展開している。

 知的サービス業に特化した主力の自社開発クラウド型ERP「ZAC Enterprise」は、広告・IT・コンサルティング業などに豊富な導入実績を誇り、稼働ライセンス数が10万を超えている。

■18年12月期増収増益予想で上振れ期待

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比16.7%増の45億64百万円、営業利益が6.9%増の9億18百万円、経常利益が9.0%増の9億15百万円、純利益が9.9%増の6億31百万円としている。顧客基盤のさらなる拡大に注力し、事業投資負担を吸収して2桁増収予想である。ビジネスソリューション事業は12.2%増収、コミュニケーションデザイン事業は20.9%増収の計画である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比34.4%増の12億55百万円、営業利益が87.5%増の3億71百万円、経常利益が74.3%増の3億30百万円、純利益が98.1%増の2億26百万円だった。ビジネスソリューション事業が27.7%増収、コミュニケーションデザイン事業が40.3%増収と好調に推移して大幅増収増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高27.5%、営業利益40.5%、経常利益36.0%、純利益35.8%である。通期予想に上振れ期待が高まる。

■株価は急伸して高値更新の展開

 株価は第1四半期業績を好感して急伸し、上場来高値更新の展開だ。18年1月高値2625円を一気に突破して5月24日には3120円まで上伸した。5月24日の終値は3025円、今期予想連結PERは約40倍、時価総額は約251億円である。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)

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