【株式評論家の視点】ヨコレイ(横浜冷凍)は連続最高益更新を見込む、1050円割れが底値圏

株式市場 銘柄

 ヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)冷蔵倉庫業並びに普通倉庫業、水産品の加工、販売並びに輸出入、農畜産物の加工、販売並びに輸出入、不動産賃貸業、通関業、貨物利用運送事業並びに貨物自動車運送事業、食堂及び喫茶店の経営並びに飲食物の販売などを行っている。2017年10月にスタートした第六次中期経営計画「GrowingValue 2020」(3か年)に基づき、冷蔵倉庫事業では「マーケットインに応える革新と進化」、食品販売事業では「食料資源の開発と食プロデュースによる安定供給構造の構築」を目指して、事業運営方針の各施策に取り組んでいる。

 第六次中期経営計画では、最終年度2020年9月期売上高1800億円(17年9月期実績比13.2%増)、営業利益85億円(同64.1%増)、経常利益(同56.4%増)、純利益53億円(同57.7%増)の数値目標を掲げている。

 5月14日午後0時30分に発表した今18年9月期第2四半期業績実績は、売上高827億8000万円(前年同期比4.6%増)、営業利益25億9300万円(同17.9%減)、経常利益26億7600万円(同22.0%減)、純利益16億4400万円(同16.8%減)に着地。冷蔵倉庫事業で昨年6月に新規稼動した幸手物流センターがフル稼働状態に達したほか、保管料収入は増加、タイの連結子会社の業績が大きく回復し好調に推移したが、食品販売事業で輸出は増加したものの、主力商材の市場価格の高騰により荷動きが停滞した。

 今19年9月期業績予想は、売上高1630億円(前期比2.5%増)、営業利益70億円(同35.1%増)、経常利益70億円(同28.8%増)、純利益40億円(同19.0%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、23円(第2四半期末10円、期末13円)の3円増配を予定。

 株価は、1月9日の年初来高値1206円から2月13日安値1032円と調整、3月27日に年初来安値972円、5月15日安値1030円と売り直されて底値を確認。その後、モミ合っている。今9月期第2四半期は計画を下振れしたが、連続最高益は更新する見通しで、第六次中期経営計画達成に向け着実に業績を伸ばすと期待される。PBR0.81倍と割り負け、配当利回りも2.1%とソコソコあり、1050円割れの底値圏に押す場面を待ちたい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る