【株式市場】海外勢の買い観測が言われ日経平均主導で上げTOPIXなどの追い上げ待つ

株式

◆日経平均の終値は2万2693円04銭(177円61銭高)、TOPIXは1750.63ポイント(2.12ポイント安)、出来高概算(東証1部)は14億25万株

チャート13 21日後場の東京株式市場は、TDK<6762>(東1)ソフトバンクグループ<9984>(東1)など、日経225種平均への寄与度・影響度の大きい銘柄が一段と強含む印象になった。円安基調も追い風になったが、海外勢による為替と組み合わせた買いが再燃したとの見方もあった。日経平均は前場の高値を抜いて14時30分頃に226円58銭高(2万2782円01銭)まで上げ、大幅続伸。TOPIXは前場の高値を抜けずに一進一退となり、JPX日経400ともども今後の追い上げを待つ雰囲気になった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も高い。

 後場は、ノリタケカンパニーリミテド<5331>(東1)が一段高となり、同社の燃料電池を用いてIHI<7013>(東1)が水素ではなくアンモニアを燃料とする発電に成功と伝えられ、注目が集中。イオン<8267>(東1)はウナギの資源保護と日本の食文化維持のためインドネシア産ウナギの増産に取り組むことなどが注目されて高い。ライフネット生命保険<7157>(東マ)は新規契約件数の拡大傾向などが言われて一段ジリ高。エフティグループ<2763>(JQS)は自己株式の取得(自社株買い)の発表が好感されて急伸。

【3銘柄が新規上場】コーア商事ホールディングス<9273>(東2・売買単位100株)は10時32分に公開価格2670円を49.8%上回る4000円で初値。あと4150円まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは3605円。ZUU<4387>(東マ・売買単位100株)は後場も買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限の3680円で買い気配。公開価格1660円の2.3倍。SIG<4386>(JQS・売買単位100株)は14時54分に公開価格2000円の2.3倍の4665円で初値が付き、あと4965円まで上げて大引けは4820円となった。

 東証1部の出来高概算は14億25万株(前引けは6億5505万株)。売買代金は2兆5002億円(同1兆1732億円)。1部上場2091銘柄のうち、値上がり銘柄数は713(同1060)銘柄、値下がり銘柄数は1303(同932)銘柄。

 また、東証33業種別指数は13業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、機械、情報・通信、サービス、医薬品、ガラス・土石、石油・石炭、不動産、鉱業、電気機器、などだった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る