【株式評論家の視点】SEMITECは13週線と26週線の間モミ合う、今期2ケタ増益

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

SEMITEC<6626>(東1)は、13週線と26週線の間で値を固める展開だ。

同社は、各種センサ(バルクセンサ、薄膜センサ、赤外線センサ)、サージアブソーバ(シリコンサージアブソーバ、バリスタ)、電流デバイス(パワーサーミスタ、定電流ダイオード、各種モジュール)など電子部品の製造販売を行っている。

今2015年3月期・第3四半期は、売上高が98億0400万円(前年同期比9.7%増)、営業利益が5億5100万円(同67.4%増)、経常利益が7億8300万円(同60.0%増)、純利益が6億0800万円(同2.1倍)に着地。中国で家電・自動車機器関連及び産業機器関連を中心に販売が好調に推移している。

通期業績予想は、売上高が128億円(前期比7.3%増)、営業利益が6億8200万円(同66.3%増)、経常利益が7億8800万円(同46.5%増)、純利益が6億1200万円(同92.5%増)と連続最高純利益更新を見込む。年間配当は期末一括20円を予定している。

株価は、昨年12月12日高値2790円から2月13日安値2007円まで調整。その後、2100円割れで下値を固めている。2011年に発生したタイ洪水による地理的リスク及び最低賃金の上昇を考慮し、タイにおける生産の中止を決定してたが、家電・自動車市場を中心に今後も成長が見込めるタイ市場において、新たに商社ライセンスを取得し、拡販を行う予定で、東南アジア市場への積極展開に期待感が高まっている。

今期予想PER9倍台、PBR0.7倍と割安感があり、上値抵抗線の13週移動平均線を突破するか注目したい。(信濃川)

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