【株式評論家の視点】ロードスターキャピタルはセゾンファンデックスとのビジネスマッチングで収益機会は増加する見通し

株式評論家の視点

 ロードスターキャピタル<3482>(東マ)は、昨年9月28日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く」という経営理念のもと、ITを利用した不動産投資サービスを提供している。不動産投資に特化したクラウドファンディング事業、自己資金を用いた物件への投資と呼び管理運用を行うコーポレートファンディング事業、不動産の売買や管理・運営に対するコンサルティングを行う仲介・コンサルティング事業、投資用不動産の管理・運用を物件所有者や投資家に代わって実行するアセットマネジメント事業を運営している。

 6月26日に今2018年12月期業績予想と配当予想の上方修正を発表済み。コーポレートファンディング事業において、売却物件を入れ替えた影響と、複数物件において当初計画を上回る価格で売却が達成されたことが寄与し、通期売上高は前回予想の104億9800万円(前期比19.4%増)から105億8500万円(同20.4%増)、営業利益は同18億1200万円(同32.8%増)から23億2500万円(同70.5%増)、経常利益は同15億9100万円(同33.7%増)から20億8900万円(同75.7%増)、純利益は同9億円(同13.4%増)から12億6100万円(同58.8%増)になる見通し。年間配当予想は同期末一括12.5円(同1.5円増)から17.5円を予定としている。


 株価は、3月19日につけた年初来の高値2914円から4月17日安値1998円と調整。その後、モミ合っているが、2100円割れで下値を固め出直りつつある。6月19日に1万円からの不動産投資『OwnersBook(オーナーズブック)』のサービス拡充の取り組みの一環として、株式会社セゾンファンデックス(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:青山照久)とビジネスマッチング契約を締結したと発表。オーナーズブックは、わずか1万円からの不動産投資で投資先はアパートやマンションなどの居住用物件にとどまらず、オフィスビルや店舗ビルなど幅広く、また今後はさらに大規模商業施設などにも拡張される予定で、今回のビジネスマッチングにより、資金を必要とする顧客は資金調達の幅と可能性が広がり、両社にとっても収益機会が増加する見通し。上値抵抗線の5月23日高値2538円を突破出来るか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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