【木村隆の相場展望】海外投資家は、先物市場から現物市場への振替を進める
- 2015/3/23 12:26
- 株式投資News
(3月23日~27日)
東証が発表した3月第2週(9~13日)の投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2では、海外投資家(外国人)が5週連続で買い越している。買越額は3062億円で、2014年12月第1週(3851億円)以来、約3カ月ぶりの高水準だった。
大手企業の賃上げや株主還元の拡大期待を背景に、海外投資家の間で株式相場の先高観が強まっている。13日の特別清算指数(SQ)の算出にともない、買っていた先物を現物株に置き換える動きも顕著になっている。
信託銀行は2週連続で売り越した。売越額は354億円と、前の週(33億円)に比べ増加している。GPIFの買い一巡感は台頭しているが、ここへきて、ゆうちょ銀の資産運用見直しの動きが出てきている。GPIF同様、債券から株式へのシフトの動きが予想され、GPIFを上回る資産を持つだけにそのインパクトは大きい。
一方で個人は8週連続で売り越した。がんがんの売り越し姿勢を見せているが、日本が変わっているということを信じていないのは、唯一日本の個人投資家かもしれない。